知恩院三門から外に出てきました。もう14時近い。腹へった。
すると門の前で営業してるキッチンカーが目に入った。もうこれでいいか、ここで食べよう。
キッチンカーのホットサンド、なかなか美味しい。悪くない選択です。缶コーヒーも飲む。冬場のバイクはトイレが非常に近いので、昼間ほとんど水を飲めませんが、これくらいは飲んでおかないと体に悪い。
知恩院の三門からまっすぐ行くと、そこは祇園の街です。
祇園といえば舞妓、芸姑さんが早足で歩く町。といってもまだ昼過ぎです、舞妓さんは全く見かけない。節分の舞台の上にいたのが今回見た唯一の舞妓さんでした。
もとは八坂神社(祇園社)の門前町でしたが、江戸時代17世紀なかばに芝居小屋が作られたことで徐々に花街として発展してきます。
明治時代に今の姿になった町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
祇園の街から再び八坂神社に戻ってきた。もう節分イベントは終わってるかなと思ったんですが、なんとまだやってた。今度は男が豆まいている。本殿に参拝できないよ。
大混雑を通り抜けて、円山公園のバイクのところまで戻ってこられました。
もう15時を回った。そろそろ今日の最後の目的地です。
本日最後の目的地、南禅寺に入りました。ここも無料で停められる。
南禅寺は臨済宗のお寺で、相国寺同様京都五山の一つに数えられる。
禅寺としては史上初、天皇の発願によって建てられた寺になります。もともとは鎌倉時代の天皇、亀山天皇が作った離宮でした。
1291年、亀山天皇は引退後出家し、亀山法皇となります。その時離宮として使ってきたここが、お寺に作り変えられた。当初は南禅院という名称でした。
室町時代には60もの建物が建ち並んでいたという。今でも南禅寺は十分広大なのですが、かつては数倍の規模があったのです。
が、例によって例のごとく、応仁の乱で焼失。
再建が軌道に乗ったのはやはり江戸時代初期でした。有名な金地院崇伝がここに入り、家康の参謀として活躍した。どっちかというと暗躍、というほうがイメージに近いかな。そのために南禅寺は室町時代以上の権勢を誇り、最盛期を迎えます。
明治維新後の廃仏毀釈によって、領地の大半を失い、境内は大幅縮小し、今の姿になる。
この本堂にあたる法堂は、豊臣家が作ったものがずっと残っていたのに、明治時代にこたつの火が燃え移り、焼失してしまいます。今あるのは明治末の再建。
そしてこの三門。
江戸時代初期の建築で重要文化財ですが、それ以上に有名なのが歌舞伎の石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と名台詞を言うその場所がここ南禅寺三門なのです。もっとも、石川五右衛門のシーンは史実ではなくて、彼が生きていた時期にこの門はなかったというのが残念。藤堂高虎が寄進したものです。
この方丈(僧侶の住居)は豊臣家による建築が残っています。国宝です。
建物に上がりました。庭園を見学。
いいですねー 枯山水はここで三か所目ですが、ここが一番気に入りました。
冬なので植物が枯れて色あざやかではないのがちょっと残念ですが、渋い色合いになっています。
歩いていると目につくのがこのレンガ造りの陸橋。
これは琵琶湖疏水です。
長い間京都の水源は鴨川に頼ってきましたが、明治以降人口増加によって水が足りなくなってきた。
そこで琵琶湖の水を京都に流す計画が始まったのです。また、水力発電も同時に必要となったし、水運にも利用したい。
第一、第二と順次開通し、完成は大正時代の1912年。
水運こそ廃止されましたが、いまでも現役の水道橋です。意外に外国人にも人気があるな。
ガソリンを入れて、15時55分にバイクを返却。
コンビニに寄ってからホテルに16時過ぎに戻ってきました。
フロントで明日の朝食券と今日の風呂券をもらうはずですが……なんと今日は大浴場のスパが定休日だという。なんてことだ。大浴場があるからここにしたのに。
しょうがない。部屋の狭くて浅い風呂で我慢することにしました。
さて今日一日乗っていたスズキDRーZ4SMですが。
外国人のおじさんにも言いましたが、すごくパワフルです。とても排気量400とは思えないレベルのパワーがある。
とにかくこのバイクは、エンジンが売りなんです。
ものすごく尖ったエンジン。正直低速はスカスカですぐノッキングが始まりますが、回すとすごいパワーが出る。「A」モードにすると発進加速でフロントが浮いてくるくらいです。
荒々しいアイドリング、振動。
今時珍しいくらいピーキーでスポーティ。
車体は何しろスリムで軽い。250オフ車なみ。またがったら400だとは気がつかない。
シート高は890ミリと高いですが、車体がスリムで軽いので、足つきの悪さが全然気にならないのです。
乗車ポジションは、まるっきりモトクロッサーみたいです。ハンドルが超近い。シートは石のようにカチカチです。
サスペンションは相当いいものがついてる。
固めで剛性感がすごく高い。
一言で言って、全体的にすごくレーシーです。レース用バイクに乗ってるような気がする。走ってて楽しい。
だが、これらの特徴が物語るのは、このバイク気を使います。
低速がなくてトルクが薄いので、発進時のクラッチ操作は神経質。回し気味でミートさせないとカクカクいう。ギア入れっぱなしの雑な運転はできない。速度が落ちたらすぐシフトダウンが必要です。
高速道路使ってないのではっきり分かりませんが、この超軽快なハンドリングは直進安定性が悪そうです。振動もかなり多い。
公道レーサーなんですよこのバイク。雑な運転を許さず、街乗りにもツーリングにも正直きついが、ワインディングは相当速い。上手な人が乗ったら、重たいリッターバイクは敵わないと思う。とにかく軽くて速い。
カリカリにチューニングしたライトウエイトスポーツカーみたい。これ一台しか持ってなかったら実用上きついが、遊び用に一台あると素晴らしい。完全に趣味に特化したバイクです。
ところで今回、1日に何十回もヘルメットを脱着したら、耳が擦れて痛くなってきた。これ、数年前にトライデント660で京都に来た時と同じです。
薬持ってないのでリップクリーム塗っておきましたが、これどうしようもないんですかねえ。
あと、寺社に立ち寄るたびに靴を抜いてお堂に上がる。
まずいことに、ハイカットのブーツ履いてきちゃった。毎度毎度靴紐を解いて結んでやってるのが面倒でしょうがなかった。
なんか、歩きやすくて防水の、脱ぎ履きしやすいライディングに向いたシューズってないかなあ。探してみよう。