昨年12月中旬、ディフェンダーで家族を連れてドライブに行ってきました。
まあ、女子供同伴なので予定時間通りに出発はできまいと思ってたんですが、意外にも8時には出発できた。
ちょっと出発が早すぎたかな?
西湘バイパスを走り、箱根の山は箱根新道で登っていきます。
三島へくだってきて、伊豆縦貫道に入る。本日は富士山はまったく見えず。
うーん、あきらかに早すぎたな。
昼食はここで、と目処をつけておいた店があるんですが、まだ10時だよ。
そこでまず道の駅伊豆ゲートウェイ函南へ入りました。
そこでちょっと買い物。まだ柿が売っているので二袋買っておいた。スーパーの半額で売ってて嬉しい。伊豆の名物わさび漬けもマストバイです。
だが、まだ時間がある。道の駅の隣にはかねふくめんたいパークや川の駅があるんだけど、週末ということで大混雑です。入りたくない。
まあいいや、食事の予定は変更、行き当たりばったりでいこう。
伊豆を南下するこの道は大仁周辺はいつも渋滞している。今日は道路工事で渋滞ですよ。
修善寺温泉へやってきました。
有料駐車場へ車を入れて、まず修善寺を見よう。
修善寺は平安時代初期、大同2年(807年)創建と伝えられます。
伝承によれば、空海がここへやってきて眼の前の河原で温泉を発見したことになってます。仏具の独鈷で地面の岩を突いたところ、そこから温泉が湧き出したという。が、まあ地元民は昔から知ってたんでしょうな。井戸とか温泉とかは大抵が空海が見つけたことになってるもんです。箔が付きますからな。
空海は思想的に当初から神仏習合しており、温泉を神として祀る古神道の考え方とよくマッチした。彼も温泉を神仏の奇跡と考え、温泉の眼の前に寺を建立したわけです。
空海の作った寺ですので、しばらくは真言宗の寺でした。
が、鎌倉時代に蘭渓道隆がここへ滞在したことで宗派が変わる。以降、修善寺は臨済宗の寺となり現代まで続きます。
現在修善寺温泉は全国的に有名ですが、平安時代から湯治場でした。多くの人々が湯治に訪れている。北条早雲(伊勢宗瑞)も豊臣秀吉もここの温泉に入ったと伝えられます。
数多くの著名人が湯治に訪れている修善寺ですが、その中でも有名な事件が、鎌倉時代に起きた2件の暗殺事件。殺された二人はいずれも源氏の武士でした。
武士に対し、暗殺や捕縛を狙う際は入浴中が多い。
中世はあまり裸になって風呂に入るという習慣がなかったため、温泉湯治は裸で非武装になる絶好の機会だったんです。たらいにお湯をためて体を拭いているだけでは、武士は武器を手放さない。
一人目は源頼朝の弟、源範頼でした。
彼はさほど目立つ存在ではありませんが、源平合戦では手堅い活躍を見せた。義経の影に隠れていますけど、彼なくしては平家との戦いは成り立たない。鎌倉幕府創業の大功臣です。
だが、功績の大きい人物はあとあとじゃまになる。猜疑心が尋常でなく強かった頼朝は、彼を追放し、伊豆に流したうえで暗殺する。
指月殿へ歩いてきました。
通りの雰囲気がいいですねえ。
暗殺された二人目は頼朝の息子、二代将軍源頼家です。
彼は北条氏との権力闘争に敗れ、ここへ流されてきた。やはり入浴中に斬殺されたと言われます。
ここ指月殿は、母の北条政子が頼家を弔うために建てたもの。
鎌倉時代初期のもので、伊豆最古の建築とされる。
だが、どうも由来が怪しいというか、この建物が本当に指月殿か?という疑義がある。なぜなら、鎌倉時代に描かれた絵図と形状がちがうというんです。可能性としてはもともと別の建物であったのが、何らかの理由で釈迦如来像がこちらに安置されたことで名称が変わったのか?
こうしたわけで、古い建物なのに重要文化財などに指定されていない状況です。
中にある釈迦如来像も当時のもので、やはり伊豆最古の仏像です。
金箔がいやに新しいけど、修復されてるのかな?と思いましたが、やはり昭和50年代に修理が行われてきれいになっているという。
隣には頼家の墓がある。
こういう墓石は鎌倉時代のものではありませんが、背後にある五輪塔は古いかもしれないな。
頼家の息子の実朝も鶴岡八幡宮で暗殺されていますし、鎌倉幕府創業期の陰謀と暗殺の血なまぐささは日本史のなかでも際立っている。陰湿で暗いイメージが鎌倉幕府と北条氏につきまとうのはこのあたりが原因で、その最期の姿もやはり血なまぐさい。
権力闘争の手段として陰謀暗殺はついついやりたくなってしまうもののようですが、後世のイメージがあまりにも悪い。イメージ戦略なんてものを武士が考慮することはあまりないのですが(豊臣秀吉はそこが上手かった)滅亡しても同情されない政権になってしまいがちです。
川沿いを歩いていくと、竹の小径というのがあった。とても雰囲気がいい。
ここは外国人に大人気ですねえ。中国人は見当たりませんが、ヨーロッパの人は竹が珍しいのかな。竹は熱帯性の植物ですからね。
河原には独鈷の湯がある。ここが空海が見つけた、という伝承のある修善寺温泉の源泉です。
あれ?ここは足湯ができたはずなんだが……いつから禁止になったのだ?
足湯目当てで来たのになあ……手のひらだけ温泉に浸しておきました。
11時半を過ぎました。
修善寺温泉で昼を食べよう、ここなら飲食店は多い。
調べてみると、美味しそうな店があったので参道を歩いていきます。
独鈷そば大戸に入りました。
全員もりそばセットを注文。ぼくだけ大盛りで。
そばはとても美味しい。付け合せもプロっぽい味付けで美味い。
そして生ワサビをすりおろすとすごく香りがいいのです。どうしてもわさびは余るので、ビニール袋をもらえます。
(帰宅してワサビをおろし金ですって食べたんですが、おろし金でおろすと味が変わるなあ……風味が飛ぶというか)
外に出ると、すぐとなりのバウムクーヘン工房が美味しそう。
ホールのバウムクーヘンを一本買って持ち帰ります。