フランス旅行まとめ編（5）フランス旅行の色々印象パート1

自動車関連以外のフランス旅行で感じたことを書いてみましょう。

ホテルについて

僕が宿泊したホテル・カンパニール・ルンジ・オルリ　に限定した話です。他を知らないので比較できない。一泊約2万のホテル。

比較対象は、日本のビジネスホテルです。日本で2万出したら相当いいビジホ泊まれますよ。

部屋は広く、清潔でしたし、ベッドもひろい。内装はおしゃれ。朝食は種類は少ないが美味しい。

が、浴槽がなく、シャワーカーテンもない。浴室はかなり広くって浴槽を十分おけるスペースが有るのに、浴槽ないんです。

アメニティはタオルと紙コップのみ。ほかは一切用意されていません。冷蔵庫もコインランドリーも電子レンジもありません。

部屋の壁は薄く防音性は低く、隣のトイレ流す音が「あれ？うちの部屋かな？」って音で聞こえる。一回確認に行きましたよ。概してホテル客は静かで助かった。

中国人がいないので、廊下で大声出す人もいなかったのが幸運でした。その点だけは日本のホテルよりよかった。

とにかくきつかったのが、シャワーのみってこと。石鹸は液体ソープがあるが、シャンプー・リンスはない。

お湯は勢いが弱く、ぬるめ。

食事は朝食しか食べてませんが、すごく美味しかったです。

マドレーヌの美味さが忘れられない。日本国内のどのマドレーヌより美味しい。チーズも各種あってすごく美味い。クロワッサンはしっとりタイプで、これもよかった。食欲がない中、美味しい朝食は命綱でした。

ですが、サラダなどの野菜類はゼロです。フランスの一般的食生活を知らないのでなんとも言えないが、こんなに野菜食わないで平気なのかしら？

食物繊維は、フルーツに依存するんです。フルーツポンチは重要なメニューでした。ヨーグルトは日本より酸味が弱く、食べやすいものだった。

一番の問題は、7食してまったくメニューが変わらなかったこと。どんなに美味しくても、同じもの7回連続食ったら飽きますよ。ほんの一品でもいいから変化が欲しかった。

ただ寝るだけなら文句はないが、それ以外が不便すぎる……日本のビジネスホテルは極楽ホテルです。手ぶらで泊まりに行けるんです。

スーパーマーケット

けっきょく食欲が回復せず、時間も足りなく、ちゃんとしたレストランで食べることは叶いませんでした。外食はケンタッキーとサンドイッチだけ。

ホテル近くのショッピングモールのスーパーのほか、地方でもスーパーに入りました。Googleマップでスーパーを検索するときは、supermarche　と入れないとちゃんと出てこない。

また、各スーパーは直営で衣料品店やガソリンスタンドをやってます。検索したら中身（画像など）をしっかり見ないと、何売ってる店かわからないので注意がいる。

地方の店では日本と差がなかったですが、都会のスーパーは警備が非常に厳しいです。

そこでは基本、客は泥棒扱いです。カバン持って入店しない方がいい。(そういえばフランス人ってみんな手ぶらで歩いてる率がすごく高い)

会話がめんどくさいので無人レジを多用しましたが（有人しかないところも多い）使い方がすごく違うので、詳しくは過去記事を読んでほしい。

買い物かごは置かれていないので、マイバッグ必須です。

いきなり商品をマイバッグに入れてもいいし、基本それしかない。カートはありますが、少ないし、店を出るとき日本みたいに駐車場までカート持っていこうとすると捕まります。

フランスのスーパーは、「すぐ食える」ものがあまり多くない。惣菜類はまったくない。弁当なんて、彼らは存在を知らないでしょう。パンは多くありますが、惣菜パンはまったくない。サンドイッチもない。甘い菓子パンが少し置いてあれば幸運です。

食品全般、種類が少ない。日本のコンビニの方がフランスの大型スーパーより品数豊富なんです。とにかく選択肢が少ない。まさかと思うでしょうが、本当です。フランスがまさっているのはワインとチーズだけです。

だから地方のスーパーで買い食いってのは無理があった。

ファストフードはサンドイッチ屋があるし、マクドナルドやバーガーキングなどのおなじみの店が多くあります。が、田舎に行くとそれもないので、厳しいです。フランスって、買い食いできない国なんです。パリは知りませんが。

ただし、高速道路にあるパーキングエリアの売店は日本ほどじゃないにしろ、便利でした。高速を使うときはこれに頼った。マックやケンタッキーがあるし、サンドイッチも売ってます。コーヒー自販機、ジュース自販機もある。買い食いならPAがおすすめです。

フランスでは一歩外へ出ると、水分補給が非常に困難です。自販機は屋内しかない。

乾燥した気候でのどが渇きます。前日スーパーで飲み物最低二本以上確保し、携帯しましょう。

フランスにコンビニと道の駅はありません。

僕はいままで日本にコンビニ多すぎだろ、とか思ってきました。だがそれはまちがい。車・バイクで旅行する者にとって、コンビニ道の駅ほどありがたいものはない。食事ができて、買い食いができて、風呂まである道の駅は極楽にも等しい。

誓いますが、今後僕はコンビニ道の駅の文句は一切言いません。品揃えがしょぼいとか狭いとか言いません。あるだけで感謝。それ以外にない。

言葉の問題

当然ですが、フランス語を使う人が99％です。一見移民や外国人に見えても、会話はフランス語です。僕みたいな東洋人であっても、あたりまえみたいにフランス語で話しかけてくる。

空港や観光地では英語でいいか聞けば、たいてい英語で話してくれます。

が！ここから大問題なんですが、フランスなまりの英語って、ほとんど聞き取れないんです。彼らはすごく早口な上、なまりがひどくて聞き取れない。

僕は映画好きなので、英語の映画を見ながら5～7割くらいは理解できるんです。喋れませんが。

なのに、フランス人の話す英語は聞き取れない。参りました。

それなのに僕の話す英語は聞き取ってくれてるんですよね。僕の英語力もまずまずか？ｗ

ただし、僕の名前に含まれるKやRの発音が悪いらしくて、名前だけは聞き取ってくれないのです。これは困った。

だから、「自分は英会話できるからフランスでも大丈夫でしょ」というのは間違いです。やっぱりフランス語使えたほうがスムーズだし、最低限スペルの発音ルールは知っておいたほうがいいと思う。地名が読めないと、自分がどこ向かっているのかわからなくなる。

いざとなると、Google翻訳は時間がかかりすぎて実用になりません。あれは会話するためのツールじゃない。カメラ翻訳も使ったのは数回。のんびり読んでるヒマがないのが大半です。レストランのメニューは大半手書きで、読み取ることができません。

差別はあったか？

個人的体験では、日本人差別というものは感じませんでした。

むしろ、「アメリカン？」と聞かれることが多くて、僕そんなにアメリカ人ぽいか？？と不思議だった。インデアンみたいなのかね、僕の顔。

ノン、ジャポネ、というと、あからさまに態度が変わる。

一言でいうと日本人は優遇されるんです。急に笑顔になる。若い人ほどそうです。

これは実績を重ねてきた日本人諸先輩方の努力の賜物です。感謝しかない。日本人としての矜持、つねに持っておきたいものです

若い人がジャポネに好印象なのは、やはりマンガ・アニメです。手塚治虫は神だと改めて思った。パリ近郊はもちろん、地方都市のオルレアンにもアニメショップがあった。フランスにも「バンド・デシネ」という漫画文化はあるのですが、絶滅危惧種です。すでにフランスではマンガ＝日本　なのです。

手塚治虫の故郷宝塚市に足向けて寝られないですよ、日本人は。

人の印象

パリ周辺のショッピングモールを歩いていると、白人5割、黒人4割、中東系1割といった人口構成でした。東洋人はほぼいない。ヒジャブ姿の女性はかなり目立つ。モスクがあるような場所ではこの比率がぐっと上がる。

ノルマンディほか田舎に行くと、白人9割、黒人1割以下。やはり東洋人はいません。地方都市のオルレアンを歩いていても同じようなもの。フランスはもともと黒人比率多めの国ですが、やはりパリは特殊な地域だと思う。

東洋人を見かけたのは、ほぼ空港内とベルサイユ宮殿だけ。フォンテーヌブローで中国人が一人いたくらい。

東洋人の中には、悪目立ちする人がよくいる。まず中国人はどこの人にもましてやかましい。声が大きい。一人でいるのに自撮り棒持って大声で配信してるやつがいて、とにかくどこにいても目立つことをやってる。韓国人は通常は日本人同様大人しくしてるのですが、若い女性の露出が大きく、手足と腹をだして歩いてるのは韓国人です。福岡でも同じ格好で歩いてた。TPOをわきまえない、ってのは困ったもの。

（職場に韓国人おばさんがいるんですが、母国での若い女性の露出の多さは不快に思ってましたね）

服装といえば、東洋人は赤、青、緑など原色の服を着てるのが目立ちましたね。迷惑ってことはないのですが、地味な色を着ているフランス人との差が目立ちました。

フランス人はおしゃれなイメージがあったのですが（実際スタイル抜群の女性はよく歩いてる）着てる服の色は地味なんです。黒、白、灰色、茶色の服がすごく多い。地味な服を着ろ、という同調圧があるみたいに見えたな。

クレジットカードの利用について

フランスではほとんど全部の支払いをクレジットカードで行いました。現金はホテルでちょっとチップとして使った以外、まったく無用でした。

出発前のことなのですが、航空券、ホテル、レンタカーは事前に支払った。そこでちょっと問題が生じた。

僕はJCBとマスターカードをメインに使用しており、海外だとJCBは使えない場合が多いのでおいていった。

となるとマスターだけになってしまい、いささか不安がありました。旅行半年前に、三井住友VISAカードも新たに申し込みました。レンタカーの支払いはこれでやろうと思っていたのです。

が！借りる2日前の決済のとき、三井住友VISAカードでの支払いがハネられたのです。メールで知らせが来た。

まだ一度も使用してないVISA、なんで？？と思って検索してみると、三井住友VISAカードは不正利用対策のために海外での使用が検知されると、自動的に支払いを停止する仕様になっているんです！！

なに？？三井住友VISAカードって海外じゃ使えないの？？

と思ったんですが、事前に申し込めば海外での使用が可能になるとわかった。が、その手続が難しい。

スマホアプリからではできなかった。Webサイトからもできない。

結局、電話をかけて人間のオペレーターと話す以外に方法がない。驚くほど時代遅れのシステムです。しかも、その電話番号を調べるのに非常に手間がかかった。

サポート電話のたらい回しにあってやっとたどり着いた電話番号が06-6445-4398です。

三井住友VISAカードで海外利用の制限解除を行うには、ここへかけてください。解除に成功したのが、ギリギリ出発前日夕方でした。解除しても、期日指定なのでその日付がすぎると元へもどる。また海外に出るときは電話しなくちゃいけません。こんなこと、どこにも書いていません。

海外旅行には、このカードおすすめできません。調査不足でした。

三井住友VISAカードは設定とかにもよるんでしょうが、現地で一日の使用額が上限を超えると止められて知らせが来た。まあとにかく使いにくい。セキュリティ厳重すぎて手間かかりすぎです。

絶対、VISAだけでなくマスターカードも持っていきましょう。カード2枚は必要最低限で、できれば3枚持っていきたい。