フランス旅行まとめ編(4)フランスの道路事情パート3

電気自動車は走っていたか?
フランスというかヨーロッパって電気自動車先進国というイメージを持っていました。
実際、高速のパーキングエリアにはかならず充電装置が3台から5台くらい備わっていていた。
ところが、実際にそこに停まっている車は普通のガソリン車なんです。だれも充電してない。充電エリアはただの駐車スペースとして機能していました。
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テスラはごく少数見かけた。が、パリ周辺部の高速道路だけでした。地方にはまったくいない。
ヨーロッパ各メーカーが推し進めていた電気自動車化は、空振りだったし、空振りのままで終わりつつあります。どのメーカーも100%電気化はあきらめた。無駄な投資でしたね。



ガソリンスタンドについて
ガソリンスタンドの分布密度は、日本と同じくらいと感じました。昔の日本よりは少ないが、まあ不足することはない。
どのスタンドもすべて、無人です。それも完全無人です。店員はまったくいない。だからパンクやその他の対応はできない。燃料いれるだけの場所です。
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支払いは、たまに現金対応のところもないわけじゃないが、ほぼカード一択。
先にカードを入れて、燃料を選択してから支払い。カード抜いてから燃料補給という手順です。

燃料価格は、びっくりするほど高いです。
レギュラーがリッター320円とか350円とかする。あとでカード明細みてぶったまげた。

ガソリンスタンドは、道路に直接面してはいません。主線から分岐して入る。ちょっと戸惑いました。だから、反対車線から入るということは不可能です。そもそもフランスの市街地道路は反対車線へ入れないようになっているところが多い。入口にシケインが設けられている店舗もあり、すっと入るのは危険。徐行してください。
会社は、エッソ、シェル、BP、トタル、ほかにスーパーマーケットが経営するカルフールとかがあった。Googleマップで「ガソリンスタンド」と入れてもヒット数は少なくて、「Petrol Pump」とか「Petrol station」とかいれる必要がある。




高速道路について
フランスは、高速道路プラス高速みたいな一般道 が非常に広範囲に整備されていて、平均的な移動速度がすごく高いです。
走っていると、いつ高速をおりたのか、ここは高速か否かがよくわからんのです。片側二車線道路で制限110kmの道路がすごく多くて、日本で言えばこれは高速道路です。が、フランスの区分では一般道になるらしい。日本を遥かに圧倒する道路の整備状態は、やっぱりまっ平らな地形ゆえでしょうね。ワインディングというものはほぼなかったし、急な坂もおなじくなかった。もしかすると、フランスで「坂道発進」をする機会はほとんどないのかもしれない。
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無料の高速道路が非常に多い。
パリからノルマンディへ向かうA12号線は無料でした。往復700km無料なんです。大したものだ。
だが、ほかの高速には有料区間はある。
そのパターンは様々で、日本同様です。

何度も通ったのは超天井が低い、A86号線のトンネル区間。料金所は一か所で、入口または中途に設置され、まず料金払って入るパターンです。固定料金の道路です。
もうひとパターンは、パリからル・マンをへてソミュールへ向かう高速道で、往路は道路の途中で料金所(発券所)があり、出口で払うもの。復路は入口で発券してパリ近くで料金所があった。距離に応じて料金を払うタイプ。
発券せずに一回だけ料金を支払うのが前者で、入口で発券して出口で券を入れて料金を払うのが後者。
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注意しなくてはならないのが、フランスには日本のETCに当たるシステムが有り、そのゲートは「t」マークがあります。
多くが「t」でもカードでも通過できるゲートなのですが、緑色の「t」はETCオンリーなので入ってはいけない。ここ、ほんと注意が必要です。黄色い「t」はカード払いでも行けるタイプです。

フランスはガソリン高いですけど、高速料金は日本よりやや安い。1kmあたり15.5円ですから、300km走って4650円です。




高速のパーキングエリアについて
上で書いた通り、フランスの高速道路と一般道の区別はむずかしい。違いがほとんどありませんが、唯一はっきりした違いがパーキングエリアの有無です。
パーキングエリアは、高速道路にしかない。(僕の見た限りでは)

だいたい20kmくらいの間隔でPAは設置されていて、日本と数は同じくらいかな。
7割が文字通り駐車場とトイレしかないタイプ。完全無人で自販機などはありません。人がほとんどおらず、ちょっと怖い。
3割がガソリンスタンドと売店カフェなどそなわるタイプ。日本のサービスエリアに該当する。
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どちらも日本よりかなり規模がちいさい。
三分の一くらいの面積でしょうか。でも、それで十分間に合っている。走っている車の台数が少ないからです。
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注意しなくてはならないのが、乗用車用エリアの出入り口にはシケインがあります。勢いよく突っ込むと事故る。
狭いシケインなので、ゆっくり通過しなくてはならないし、幅の大きい車はそもそも入れない。

トイレしかない方は、利用者自体少ないし、トイレも3列くらいしかないので、本当にトイレ休憩しかできません。
駐車スペースも20台とまれるかどうか。人いないから怖いです。

大きい方は、ガソリンスタンドと売店。
売店にはケンタッキーやマックなどのファストフード店と、サンドイッチ屋、コーヒー自販機、ジュース自販機が中にある他、売店もある。ここでエンジンオイルを買ったのは記事にある通り。大きいとはいえ、やっぱり駐車スペースは50台程度かな。
両タイプともに電気自動車用充電スペースが設置されていますが、使われていることはめったにない。タイヤの空気補充もできる機器もあります。

どっちにしても、規模面積ともに日本よりかなり小さい。商品の選択肢もすくなくて、日本の大規模SAみたいなアミューズメント感はぜんぜんありません。
車少ないからそれで十分間に合ってるんです。




ラウンドアバウト
ヨーロッパを象徴する交差点の形式がラウンドアバウトです。ロータリーと呼ぶほうがフランスでは一般的かな。
とにかく非常にひんぱんに遭遇します。特に地方じゃすごく多い。
日本にも少数あるので戸惑いはしませんでしたが、フランスを走っていてこれの利点が把握できた。

まず、フランスってUターンが難しい道路なのです。対向車線へ入れない道が多いし、路肩に余裕がない。
だが、道間違えてもロータリーがあれば難しくない。ロータリー内をぐるっと360度回って戻ればいいのです。間違えた!と思っても、焦らなくていい。ロータリーまで行けば戻れます。

ロータリーがあるおかげで信号も非常に少ない。信号があるのは市街地だけです。
たまに信号のあるロータリーもありますが。




レンタカーのシュコダ・ファビア
僕はシャルル・ド・ゴール空港のAVISでレンタカーを借りました。
他を知らないのでなんとも言えないですが、AVISは「日本の基準から言えば」適当な会社でしたねえ。

まず、初日に借りるはずの車が用意されてない。
クラスアップが必要だが、その料金は別途取られた。
スマートキーをぽんと渡されるだけで、車への案内も点検もない。車がどこにおいてあるのかすら説明がない。スマートキーを押しながら歩き回り、車の反応を見るしかない。

で、ウォッシャータンクは空っぽ、旅程半ばでオイルが減少して警告が出た。
自分でオイルを買って補充することになった。

そのくせ、返却時はちゃんとチェックするんですよ。
テキトーな会社です。

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シュコダ・ファビア、フランスの道に適応したいい車でした。
まず驚いたのが、燃費の良さ、航続距離の長さです。航続距離900kmを越える。
燃費は日本とは表示形式が違うので比較しにくいのですが、かなり回して走ってるのにもかかわらず多分リッター15とか18とか走ります。一週間で2000km以上走ったんですが、メーター半分で給油を徹底していても給油回数は3回+最後のちょこっと給油でした。

車体剛性が高い。乗り心地もいい。静粛性が高い。
高速安定性も文句なし。
非常に実用性の高い、優れた乗用車だった。ヨーロッパ車の評価で「実用性が高い」と評価されるのをよく見ます。その意味が、ほんとうの意味でわかったんです。それは、どこでも必要十分走れる多用途性です。
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1L3気筒エンジンだから、まあトルクが厚いってことはない。だがそれでも高速道路の流れに乗れる実力はあった。もうちょっとパワーあると助かったが、不足ないエンジンでした。

ApplePlayも最初気が付かなかったのですが、3日目にしてやっと存在に気が付きましたw
オーディオの音は正直イマイチ。これはVWゴルフも同じでしたので、まあしょうがないな。
レンタカーですので、装備品は最低グレードです。オートクルーズコントロールはついていたけど、車間距離の調整機能がないので使いづらい。液晶ディスプレイあるくせにカーナビありませんでしたが、これはGoogleマップで代用した。

車線保持機能があるんですが、これがかなり強い介入が入ります。ウィンカー出す前に車線変更を始めると、ぐぐっと戻される感覚がある。
制限速度の表示がメーターパネル内にあるんですけど、これが当てにならなくて困った。GPS信号で制限速度を表示するGoogleマップとちがい、たぶんカメラに頼ってるから誤表示が多くなる。



カーナビとしてのGoogleマップ
なんども書いてますが、とにかくパリ周辺部のICの複雑さには苦しめられた。
糸がこんがらかったような複雑怪奇なIC。迷わせるのが目的かとも思ってしまった。

そこではGoogleマップは参考程度。地下で位置をロストするのも参ってしまった。A86号線はまじで参った。
徐々にわかってきたのが、Googleマップの音声はミュートしておいたほうがいい。かえって迷わされます。タイミングが合ってないのです。
高速の分岐は、「自分がなんて名前の道を走っているのか」を把握することが必要です。
そして「なんて名前の道へ行こうとしているのか」 「なんて地名の場所へ行こうとしているのか」を常に認識しておく必要があります。それを頼りにすれば、迷う確率はだいぶ下がります。アナログ回帰ですな。

また、先に書いた通りフランスは車両サイズによる規制が多い。それもいきなり規制が現れるから、うっかり侵入してしまうとバックするしかなくなる。
ですがGoogleマップにはそうした規制を表示するものがありません。幅規制、高さ規制、車高規制がそこら中にあるのに、一切警告は出てこない。僕の乗ったCセグメントのシュコダ・ファビアはこうした規制に引っかかる部分がないので支障は出ませんでしたが、引っかかる車は大変だろうな。

Wazeはだめでした。必要がない情報をしゃべるし、音声が英語なので、ヒアリングが遅れる。音声案内は使えない。集中が削がれるのです。

非常に使いづらくて信用できないが、それでもGoogleマップしか頼れる地図アプリがない。
日本国内のナビアプリは一切ここでは使えません。

ただですね、僕の契約したesimがそうだったからなのか、圏外になることはほぼないものの、通信速度がすごく遅くなることが頻繁に起きる。
ベルサイユ宮殿を歩いているときに起きたんですが、マップの読み込みに時間がかかってマップが固まり、行く予定だった場所が表示されなくなり、立ち寄りそびれた場所が発生した。
ノルマンディでは数十分位置ロストし、カンで走る時間が生じて不安がありました。よそはともかく、海外ではそういうの困るんですよねえ。




交通違反の反則金
最終日、メゾン・ド・ラフィット城ちかくの路上駐車で、駐車違反をやってしまった。
そこが有料区画だということに気が付かず、城から戻ってきたらワイパーに紙が挟まってた。その時初めて駐車料金支払機をみつけましたが、手遅れです。

どうなるんだろうと思ってたんですが、帰国して1ヶ月後、いきなりレンタカー会社からクレカで引き落としがあった。なんの予告も知らせもなく、いきなり引き落とされていた。
金額は、11000円ちょい。

問答無用でいきなり金取られます。不服申立てなんぞないので、よくよくご注意を。

Commented by ガンべロッソ at 2025-10-28 08:45
最新の交通情報、興味深いです。
フランスに行く方々のブログは、ルーブルがどうした、ポンピドーセンターが、とか、
ワインがどーたらとか、そんなのばかりで食傷気味。
交通に関しては、浅い方々が多く、まさかプラモの検索で行き着いたブログで、
この手の話題を読めるとは、楽しいです。
罰金は、日本のややこしいシステムに比べ、効率よく、手間暇を考えると、却って安いかも。
フランスは昔から官僚主義が強いですが、日本と違ってシステマチックな官僚主義は
見習えますね。
もっとも、民がだらしないから、仕方なく官でカバーしている面があるのかもしれません。
Commented by punto1150 at 2025-10-29 18:11
> ガンべロッソさん
僕の旅行スタイルはやや変わってますからねえw エッフェル塔とかあまり興味ないし、カフェも特にいきたいとは思えなかったんです。カフェは時間食いますしね。

40年ぶり近い海外旅行でした。そして初めての個人旅行でした。
なので得るものは大きかった。百聞は一見にしかず。まさにそれを思い知りました。

多分、日本人でフランスをドライブしたことがある人自体が少ないのと、仮にドライブしても慌てふためいているうちに終わっちゃってるじゃないかなあ。僕が予想した通り、日本人はヨーロッパで事故起こす人がかなり多くて高確率らしく、レンタカー会社によっては日本人に車を貸すのを渋るところもあると聞きました。大手ならそういうこともないでしょうが、地方のレンタカー屋に飛び込みで行ったりすると貸してもらえないことがあるらしい。

多分、フランス旅行に行く人って9割以上パリ中心で、せいぜいモン・サン・ミシェルに観光バスで遠征するくらいなのでしょう。僕の奥さんも昔のフランス旅行はパリ市内だけでしたし、周囲のフランス行ったことあるよという人も全員そうでした。
まあ、フランスいって凱旋門見ないで帰ってくるやつの方がおかしいんですよw
by punto1150 | 2025-10-27 19:22 | ツーリング・旅行 | Comments(2)

Vストローム800DEとランドローバーディフェンダーで遊びに行く日記帳です。


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