7泊8日の海外旅行から帰ってきました。
時差ボケは一週間かけても解消せず、帰宅したら逆時差ボケでまたきつい。
完全にもとへ戻るのに、帰国後10日以上かかった。
しかしこの一週間で得たインプットは、国内で過ごす10年より多かった。おおくの知見と学びを得た。
その意味では、旅行の醍醐味を味わえた。
何度かに分けて、フランスでのドライブと道路事情や、その他の雑感を書いてみようと思います。
フランスの観光
まず、観光はどうだったか。
フランスの城、城館、大聖堂、教会、ノルマンディの戦跡。
どれも最高でした。観光とはまさにこうだ、という素晴らしい経験。
地方の町、村は中世近世のたたずまいを濃厚に残していて、タイムスリップ感をたっぷり味わえた。
ざっと見ただけでもフランスの著名な観光地を巡るだけで、一カ月でも足りるかどうか。
予定通りとはいえ、パリ市街には一歩もはいらず……凱旋門もエッフェル塔も見ませんでしたが、後悔はまったくない。僕の場合に限っていえば、フランス観光の醍醐味は、田舎にあります。
フランスは、パリとそれ以外の二つの国がある、と言っても過言ではないのは、知識としては知っていましたが、本当でした。
パリ周辺では憲兵や警官が警戒にあたり、パトカー車列がけたたましくサイレン鳴らしながら走り回り、東京と変わらない人口密度。道路は狭く複雑。路肩にはびっしりと縦列駐車の車が停車し、路面電車が走り、電動キックボードがうろちょろ走り回る。毎日暴動やデモのニュースばかり。
対して見渡す限りの農地で外国人もおらず、古い町並みを歩くのは白人ばかりという田舎。道路の平均速度が異常に高くてめちゃくちゃ速い。バスも電車もまったくいない。
パリとそれ以外の地域では道路事情も同じく別の国でした。
今回訪問した観光地でどこがおすすめ?と聞かれても困りますね。
どこもすばらしくて、ぜんぶおすすめです。観光、文化財という点では、日本はフランスに遠く及びません。日本で言う姫路城クラスの城が、それこそ掃いて捨てるほどある。妻籠や奈良井宿のような古い町並みが、当たり前のように山程残っている。文化財、古建築の残存数は、日本の100倍じゃきかないでしょう。
僕はドライブ・ツーリング旅行の行き先として、日本の北海道は世界に誇れる最高の土地だと思っています。
が、フランスは全土が北海道です。ただしパリ周辺部除く。
まさにドライバー、ライダーの天国です。ただし道の駅コンビニがない点を除く。
パリ周辺の交通量は、日本の横浜市内と同等。東京都内ほどじゃないが、かなり多い。
が、それ以外の地域では少ない。北海道の道東道北と同等で、まったく混雑はない。高速道路も同じ傾向です。パリ以外なら、走っていて快適。
だが、皆にドライブ・ツーリング行ってほしいかというとそうではない。それは次に書きます。
じゃあ日本がフランスより優れてる点はなに?と聞かれると。
便利さです。圧倒的便利。
スーパー、コンビニ、道の駅。どこでもなんでも手に入る。漬物、お菓子、パンから弁当や買い食い。温泉すらそなえる道の駅がある。
フランスは車社会なのに交通量が少なく、バス路線も電車も発達していない。地方に住む人々は、いったいどうやって日常生活を送っているのか謎です。社会全体、不便に甘んじている感じがする。日本だったらコンビニがありませんじゃ生きていけない地域がかなりありますが、フランスはそんな人々は放置されている。
人々がパリに集まり、都市機能が集約されていくのはやむを得ない。
食事はフランスでたいしたもの食ってないので言えることは少ないですが、買い食い&ローコストグルメという点では、日本は圧倒的に優れています。
なにしろ、食べ物飲み物の選択肢が豊富。ジュースお茶コーヒー、何でもどこでも手に入る。マックやケンタッキー、ファミレス、弁当牛丼カレーなんでもどこでも食える。フランスじゃパリと言えどもカレー食いたいと思ったら入念な調査が必要ですが、日本じゃココイチでも松屋でも、どこにいたってすぐ食える。
一流レストランとかじゃどうか知りませんが、とにかく種類豊富で入手容易なのが日本です。
旅行そのものの定義や楽しみ方も、日本は選択肢豊富です。フランスは平地で山もなく、当然温泉もほとんどありません。
日本には何百か所もの温泉が大半の都道府県にあり、日帰りも温泉宿も何万とある。「旅行とはすなわち温泉と食事である」という人はフランスに用事がないでしょう。そもそもホテルにお風呂ないしねえ……美味しいもの食べて温泉、という旅行はフランスでは不可能です。温泉のない国では、疲労回復は寝ることしかない。
フランスのパリ周辺都市部にただよう、えも言われぬ緊張感。
パリ周辺部の治安の悪さは直接は体験していませんが、ホテルの外に一歩出れば、ピリピリした緊張感は感じる。
パリ周辺ではどこへ行っても警察官と憲兵がおり、それらがいない場所では警備員がいる。人はみな泥棒扱い、ショッピングモールでもお客は泥棒扱い、警備員が目に入らない場所はない。泥棒だらけだから買い物の手順が煩雑で、面倒くさい。
僕が訪問した地域は地方&田舎だったので、そこは別世界のように平和で穏やかでした。本当にパリとそれ以外で印象が違う。
僕の本来の旅行スタイルである、高速のパーキングや道の駅で車中泊しながら、温泉に入ったり美味いもの食ったりというドライブ旅行は、フランスでは不可能です。
完全に素晴らしい国ってのはないもので、フランスでは田舎がすたれ、さびれているからこそ古建築や文化財が残り、美しい景色が維持されているんです。