Vストローム800DEへクルーズコントロール取り付け

このバイクを買った当初から、インプレとして「クイックシフターいらんけど、クルーズコントロールあればいいのに」と書いた。
それは2年目となる今も変わっていません。

正直クイックシフターはほとんど使っていません。気がついたときに「あ、そうだ、使おう」とか思わないとまず出番がない。僕はクイックシフターよりもずっと滑らかに早くシフトできるんです。使う理由がない。
だが、クルーズコントロールはほしいといつも思っています。一定の速度を自動で維持する機能は、高速巡航では非常に便利なのです。

後付クルーズコントロールは、検索しても全く引っかかってこなかったんですが、dokitakaさんのブログでこんな記事があった。


これはトランザルプ用ですが、800DE用もあるのかな?と思いべリディアンクルーズの公式サイトに行ってみると……


なんと発売予定があるじゃないですか。(8月時点)
迷わず直ちに発注しました。300ドルかあ。10年前なら3万だったが、今は4万越えるなあ。
でもまあ、カスタムパーツとしては比較的安いほうだし、機能を考えると激安と言っていいと思う。

発売予定日は8月末とあったのですが、2ボタンから3ボタンスイッチへの変更などがあり、商品の発送は9月になると連絡が来た。
そして9月17日、待望の品物が到着したんです。
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左下に赤いコネクタが付属していますが、これはサービスリセット用のツール。今までケーブルで短絡させていましたけど、次からこのコネクタを使えばいい。ありがたいオマケです。
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内容はあっさりしたものです。説明書は英文。
QRコードを読み込むと、youtubeに取り付け動画があった。
なんか、肝心のところが省かれていて頼りない動画なんですが、まあ非常に参考になる。



省かれた肝心なところというのは、エレクトロタップの取り付けです。
ブレーキ信号をタップで取り出す必要がある。この詳しいところは実際の作業で説明します。




例年にない猛暑の9月でした。心臓の手術を受けたり、暇がない上に猛暑。このバイクのリコール対応も2週間経ってもタイヤが届かないし、作業は涼しい9月末になってから始めました。
正直言えば、秋は僕の旅行繁忙期。毎週末に何処かに出かける日々なので、作業とかやりたくないんですが、クルーズコントロールはあると便利なので取り付けておきたいのです。



まずは外装の取り外し。
この作業もすでに5回目、スラスラできるようになった。ただし、今回はタンクを外すので右側のカバーも取り外さなくてはならない。
モザイクがかかっているのは、僕の顔がもろ写りしていたからですw
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タンクを取り外します。
タンクの取付ボルトは3か所。まず後方の2本。10ミリボルトです。
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前方に一本。これでタンクを後ろにずらせば外れてくる。
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タンク下部には、4か所接続があります。燃料ホースが1本、ポンプ・燃料計のコネクタが1本、給油キャップからのブリーザーパイプが2本です。
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タンクを取り外しました。
エアクリーナーのメンテにも、プラグの脱着にもタンクはじゃまになるので、タンク脱着手順はこれから先も必要です。
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これが燃料ホースのクイックコネクタです。
赤いプラパーツを横にずらしてから(赤い矢印)、左右のボタンを押し込む(青い矢印)。そして引っ張ります。もし固くて抜けなかったら、隙間に少しCRCを吹けば軽く抜ける。取り付けは逆の手順です。赤いパーツを元の位置に戻すのを忘れないよう。
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電装のコネクタは、ひっかかりは1か所です。押し込んで外す。
ブリーザーパイプはただささっているだけなので引っ張れば抜けますが、もし固かったらプライヤで根本をグリグリすればいい。ホースリムーバーなどの特殊工具を使うのもありです。
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いよいよクルコンを取り付けます。
まず赤い四角でかこった白いコネクタを引き抜きます。このコネクタの間に挟み込むようにしてクルコンユニットのコネクタを接続する。
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クルコンユニット(左下)を差し込んだ状態がこれです。クルコンユニットはあとでフレームに結束バンドで固定する。
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次に今いじったコネクタの隣にあるグレーのコネクタをいじる。ささったままだとやりにくいので、一旦引っこ抜きます。
そして黒/赤の線をひっぱり出す。これはブレーキ信号の線です。
これにクルコンユニットの紫の線をつなぐのです。
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付属のエレクトロタップを使用し、黒/赤の線とクルコンの紫の線を接続。
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説明書によれば、エレクトロタップはグリスで防水しろとある。なのでシリコングリスを隙間に詰め込んでおきました。
このあと、テープをハーネスにしっかり巻いてからコネクタを元通り差し込んでおきました。
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次にシート下にある赤いコネクタ=サービスコネクタへつなぎます。
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クルコンのスイッチを接続し、ハンドルバーに取り付ける。
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クルコンスイッチを取り付ける場所には今までドライブレコーダーのスイッチがありましたので、先日取り付けたハンドルブレースへドラレコスイッチを移設しました。ついでにグリップヒーターの位置を微調整。
グリップヒーターの話が出たのですけど、北海道行きでわかったのがこのグリップヒーター、いまいち暖かくないんだよなー。この冬不満を感じるようだったら、交換も視野に入れています。
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タンクを戻す前に一つテストがある。
紫の線をタップでつなぎましたが、これはブレーキ信号。それがちゃんと来ているか確認します。
キーを捻って電源をいれると、クルコンユニットのLEDが光る。ブレーキレバーを握るとLEDが赤/黄に点滅するはずです。これを確認する。タンクを乗せてしまうとクルコンユニットが見えなくなるので、注意がいる。


あとは各ケーブルを結束バンド固定していきます。
タンクはじめとして各パーツをもとへ戻して作業完了。
この日、片付け前に雨が降ってきてしまい、試運転はなしですが、エンジンがかかるのは確認した。雨の中、チェーンに給油し、タイヤエア圧を補充しておきました。




さて、気になるクルコンの取り扱い方ですが、至ってシンプルです。
ハンドルスイッチは3個。
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上から レジューム キャンセル セット です。かつて2ボタン式だったときはレジュームがなかった。
実は付属の説明書にも公式サイトにも、3個のボタンそれぞれどの機能なのか説明がないんですよ。実際に走って確認する他なかった。これのミスは見逃されていますねえ。スイッチにプリントされたアイコンで判断したんですが、実際に動作させて確認する必要があった。

クルコンOFFの状態では:
上のボタン;一定の条件がない場合に「レジューム」を押すと、クルーズ コントローラーが有効になり、 目標速度は以前に設定した速度へ再開されるか、何も設定されていない場合は現在の速度にセットされます。
中のボタン:「キャンセル」を押しても、何も起こりません。
下のボタン:「セット」 を押すと、一定の条件がない場合 (下記参照)、クルーズ コントローラーが有効になり、目標速度が現在の速度に設定されます。

クルコンON状態から:
上のボタン:「レジューム」 を押すと、一回押すごとに目標速度が 3km/h 増加します。
中のボタン:「キャンセル]」を押すと、クルーズ コントローラーが無効状態に戻ります。
下のボタン:「セット」 を押すと、一回押すごとに目標速度が3km/h減少します。


解除条件
次のいずれかの条件に該当する場合、 クルーズ コントロールが自動でOFFになります。
1,エンジン回転数信号が 1000を下回るか、 8000 を上回った。
2,ブレーキレバーが引かれた。
3,スロットル操作量がクルーズコントロール設定値を5%超えた。
4,CANBUS パケットのいずれかが 1000 ミリ秒以内に更新されない。

要するに、スロットルを一定量開けるか、ブレーキをかけると自動解除されるということです。
ちなみにバイクをスタートさせて一回もブレーキを掛けないままの状態ではクルコンは動作しないという。まあ、そんな状況はほぼありえないでしょうから大丈夫。

もし何らかのトラブルがクルコンユニットに発生した場合、シート下の赤いサービスコネクタを抜けば、クルコンはバイパスされて無効になる。いちいちタンクを外す必要はないわけです。とても親切設計ですね。




さて、クルーズコントロールの初の実走テストは、先日の静岡行きのとき。東名高速道路で初作動です。
上に書いたように、3個のボタンの機能がはっきりわからない状態だったので、慎重に、ブレーキレバーに指をかけながらのテストとなりました。

結果。全く問題なく動作しました。100km/hでセットボタンを押せば、ぴたりと100km/h維持してれる。
ただ、上り坂に差し掛かったりすると若干速度が落ちてから復帰する、という動きでしたね。

ブレーキをかけるまたはキャンセルボタンを押せば、かちっとオフになる。バイクはATの車よりエンブレがかなり効き、ガクッと速度が低下するので、やや挙動に注意する必要はある。
クルコン作動中の速度調整も全く問題なし。ぴたりと3km/h変化する。

ただ、クルコンオフ状態からレジュームを押しても何も変化ないんですよね……使い方に問題あるのか?



実際に使用したところ、猛烈に便利でした。たぶん、これなしじゃもう高速道路は走れない。
いままでVストロームに色々アフターパーツをつけてきましたけど、まず間違いなく一番便利で必須のパーツと言える。
アフターパーツじゃなくて純正で用意してほしいですよ。全メーカー大型バイク必須の装備としてほしい。

もちろん、車間距離調整機能はついていないので、東名高速みたいに交通量の多い道路だと頻繁に速度調整やオンオフが必要になります。本領を発揮できるのは、東北自動車道一気走りとか中国自動車とかでしょうね。



ところで、車間距離調整機能といえば、ボッシュがオートバイ用の新型クルーズコントロールを発表しました。
なんと、レーダー付きの車間距離保持機能や自動ブレーキがつくという。名実ともに自動巡航が可能となるわけです。
とはいえ、たぶん高級車にしかつかないだろうなあ。後付は不可能だろうしね。
初めて採用するのはどのメーカーのどの車種になるんでしょうか。ホンダのゴールドウイングとかつけそうですねえ。

Commented by テリー at 2024-11-04 23:02
20年近く前の車ばかり乗っている私が、ホンダの新しい軽自動車を買って一番感動したのがこのクルコンでした。
確かに高速巡回の疲労感が半減します。
安全性の問題もあるのかもしれませんが
確かに全機種に付けてもらいたい機能ですね。
自動運転の技術開発はまだ先かもしれませんが、
クルコンの技術だけで本当に移動が楽になると感じました
Commented by punto1150 at 2024-11-05 19:29
> テリーさん
僕はクルコンつきの車を買う前は、本当に高速道路が嫌いでした。景色が単調で飽きやすいだけでなくて、速度が高くて常にスロットルワークに気を使わなくてはならず、緊張感から疲れやすい。できるだけ高速を使いたくなかったです。

しかしクルコン付きの車=ゴルフを買って、認識が変わりましたね。そして車間距離維持機能のあるクルコンがついたBMWを買い、まったく高速道路が苦痛にならなくなりました。いまや、昔の倍以上高速道路を使っていますよ。
あとはバイクですね。この後付クルコンは速度維持機能しかないので、交通量の多い高速道路だと頻繁なONOFFが必要です。自動車間距離維持ができればパーフェクトです。
Commented by ganmodoki at 2024-11-06 15:10
無事に装着できて良かったですね?
私はブログにも書きましたが、2ボタンから始めたので大変な思いをしました。
今まで待って3ボタンになってから購入すれば良かったと思いますが、まぁ無事に使えるようになり、
外装外しやタンク脱着にも慣れて結果良しと言うところでしょうか?(^_^;)
トランザルプの今年のマイナーチェンジでもクルコンは付かないようなので満足してます。
Commented by punto1150 at 2024-11-06 19:12
> ganmodokiさん
大変参考にさせていただきました。そちらで紹介されてなければずっとクルコンを知ることはなかったと思います。

実際使ってみると、本当に便利。これがあれば高速道路一気走りで九州でも北海道でも楽々行けそうな気がします。
3ボタンの製品を買ったんですけど、レジュームボタンの使い方がまだイマイチ把握できてないので、活かせていないですねえ。今週末もロングツーリングへ行くので、そのときにしっかり使い方をマスターしたいです。
Commented by ugo at 2025-09-01 20:37
こんにちは。Vストローム800無印にクルコン取り付けました。
クルコンの存在はこちらで初めて知りました。写真付きの詳細な説明のおかげでサクっと取付けできました。クルコン最高です♪
本当にありがとうございました。
Commented by punto1150 at 2025-09-02 15:07
> ugoさん
無事取り付けられ、またお役に立てて非常によかったです。
クルコン、一度使うとやめられませんねー。もうクルコンなしのバイクに乗れないくらい便利です。四輪はなおさらで、もうぜったいクルコンなしの車には戻れない。
バイクも大型は全車標準装備にしてほしいですね。
by punto1150 | 2024-10-31 19:02 | Vストローム800DE | Comments(6)

Vストローム800DEとランドローバーディフェンダーで遊びに行く日記帳です。


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