ゴジラ-1.0見てきました

公開された週は高熱で寝込んでいたため、見に行けなかったゴジラ、ようやく見に行けました。
面白かった! 過去の怪獣映画と比べても最高クラスに面白かったです。

ストーリーは、ちょっと意外なほど人間ドラマに重点をおいています。湿っぽいお話ですが、当時の復員軍人が多く抱えていただろう、生き残ってしまった悲しみと後悔を正面から描いている。これだけで一本撮れる内容です。
過去のゴジラシリーズやガメラなどと比較しても、これだけきっちりドラマをやっている映画は少ないのではないでしょうか?主人公たちの動機づけ、ドラマの向かう方向が明確ですし、怪獣パートとドラマパートが無理なく混じり合う。
役者の芝居も良く、キャスティングも良く、ドラマパートだけでも見ごたえがある。「顔のいい」役者さんが揃っています。吉岡秀隆って、いままでちょっと芝居が好きじゃなかったんですが、この映画ではいい味が出せていたと思う。
特に泣けたのが、子役です。あんなかわいい子供、どっから見つけてきたのだ?

正直言うと、「米軍どこいった、マッカーサー仕事しろ」とか思う部分もあるんですが、はっきりとこの映画の怪獣パートの狙いは「旧海軍vsゴジラ」を撮りたい、見せたい、というものなので、そんなことを言い出すのは野暮ってもんでしょう。
米軍のアイオワ級戦艦やB29とゴジラが戦ってもな……日本が舞台である意味がない。


怪獣ゴジラのシーンは、初代ゴジラをきっちりリスペクトしており、オマージュシーンもたくさん出てきます。銀座襲撃、電車の襲撃、屋上からの実況中継、いずれも初代ゴジラのオマージュ。
口から吐く放射線の威力は歴代ゴジラ最高クラス。そしてそのシーンでかかるBGMは、あのゴジラのテーマです。ゴジラにはあの音楽以外にないと強く思わせるシーンだった。艦船、飛行機、ゴジラの破壊シーン、CGのレベルは非常に高く、日本のCGもここまで来たかと感動した。特に海と波の表現が素晴らしく、世界トップレベルだと思う。




ネタバレになるようなことは書きませんが、僕的にはとにかく旧海軍の軍艦!まさかこんな形で復活して活躍できるとは思いませんでした。
公開前から予告編で旧海軍の艦船が登場することで話題になってましたから、ともあれとにかく軍艦を注目していました。
予告編では高雄級重巡洋艦、雪風、響が登場してくるのは確実でしたが、本編ではいきなり二等輸送艦が出てきたのがサプライズ。

史実の重巡高雄は損傷し、シンガポールで終戦を迎えて自沈処理という結果でしたが、映画ではシンガポールから無傷で武装解除されずに日本へ回航され、ゴジラと戦うという設定です。高雄の20センチ主砲はけっこうゴジラに効いてましたね。もっと弾数当てていれば倒せたかも……当時戦える日本最大の軍艦でしたから、期待大でしたが……
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駆逐艦雪風と響は主役級の活躍を見せます。
ちょっとだけ出てくるんじゃなくて、もうガッチリ戦います。奇跡の幸運艦二隻だけに、最後まで生き残る。正直、僕は雪風の奮戦に涙ぐむほどでした。その生涯をかけて戦いづつけた二隻の駆逐艦がまさに有終の美を飾った。
ちょっとびっくりしたのがですね、雪風艦長が寺内艦長そっくりの役者さんで、役名は寺内じゃないんですが、人柄と言い迫力といい、よく再現されてるなーと感動しました。
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残存駆逐艦としては夕風と欅(けやき)も出演。この二隻は初映像化じゃなかろうか?夕風は開戦時艦齢30年を超える旧式駆逐艦で、瀬戸内海での空母護衛任務で終戦を迎えた、地味な軍艦です。こんなところで脚光を浴びるとはね。画像は夕風同型艦の夕凪です。とてもいい写真なので掲げました。
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ほかにも色々出てきてるんですよね。海防艦も出てた。でも一回見ただけじゃ判別がつかない。特設掃海艇は……特設艦艇はよく知らないのですけど、これも主役級活躍でした。

欲を言うなら、長門を出してほしかったなー。とはいえ、ゴジラが巨大化するきっかけはビキニ環礁での核実験。その時に長門は沈んでいるので、出てくると時系列がおかしくなる。もし40センチ主砲をゴジラへ向けて発砲するシーンがあったら、僕は号泣していたでしょう。



海軍戦闘機もたっぷり出てきます。
冒頭で登場したのは零戦52型?非常にしっかり描写されていました。

しかし主役は局地戦闘機震電でしょうな……異論はないと思う。
正直言うと、震電ってあまり好きじゃないのです。あまりに前衛的なシルエットもそうですが、実戦の実績がないし、正直実用性には疑問がある。
なにも震電じゃなくても残存戦闘機はあったでしょ、とか思ったんですが、震電じゃなければだめな理由がちゃんと出てきて、納得いきましたね。ネタバレなので書きませんが。ヒントはDo335ですねwドイツ語の注意書きを見た瞬間、分かる人はわかる結末でした。
CGのレベルの高さは航空機でも同様です。レシプロ航空機の動きを非常に高レベルで再現していた。国内外の映画にCGレシプロ機はたくさん出てくるのですが、特に外国映画ではいかにもCG、って機動をするので興ざめだったんですが……この映画では全く違和感なかった。
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陸戦兵器では、なんと四式中戦車が登場。実戦の機会がなかった四式戦車、がんばってました。
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数々の日本兵器が遺憾なく活躍する。
かつて日本を守りきれなかったそれらの兵器の無念を晴らすように、あるべき役割を果たす姿には涙を禁じえない。その意味では、それらの兵器の成仏を願うような映画でもありました。

おそらくシン・ゴジラと比較される運命の映画でしょうが、僕は圧倒的にこっちが好き。シンは後半のタレっぷりが退屈でしたが、こちらはエンディングへ向かってぐんぐん盛り上がっていくタイプ。いかにも浪花節的なクサさもあるんですが、それはやはり日本映画です。シン・ゴジラにはなかった義理人情が濃密。リピート必至です。もう二三回は見に行くかな。


Commented by Kachi at 2023-11-14 13:27
ここまで推されちゃ観に行きたいですね〜
私は帝国陸海軍兵器は有名所の名前くらいしか知らないのですが、かつて日本を守ろうとしていたものが現代で作られた映画に復活して本来の役目を果たすという下りはグッと来ますね。
敗戦しても残しておけなかったものかという気持ちも強い。
文中に出てきた震電は、京都に震電プラモデルの展覧会がきたときに観に行ったのですが、初めて観たその機体には『こんなものを旧日本軍が創っていたのか』とびっくりしました。
オネアミスの翼で出てきたオネアミス軍の戦闘機がこれに酷似していたのも印象的でした。
この映画には出てこなかったようですが、潜水艦の伊400なんかも惜しかったですよね、ハワイ沖に沈んでいるはず...
長文失礼しました。

Kachi//
Commented by punto1150 at 2023-11-14 19:18
> Kachiさん
この撮影で使われた実寸の震電戦闘機は、そのまま筑前町立 大刀洗平和記念館に売却されて、そこにそのままの姿で展示されてます。見に行きたいんだけどなー。なんせ九州ですからねえ。そう簡単じゃない。
あと、茨城県や浜名湖がこの映画のロケに協力しており、あちこちでキャンペーンやってるみたいなんです。行ってみたいがかなり分散してるので大変です。

また週末に見に行くかなー。
Commented by テリー at 2023-11-17 13:53
私も見に行ってきまーす!
近くの映画館はシニア割引で1000円台で見られるので、良ければ数回行くかもしれません。
Commented by punto1150 at 2023-11-17 19:16
> テリーさん
僕はもう少し間をおいてから見に行きます。お正月もやってると思いますし。
シニア料金か・・僕はあと3年で映画安く見られるようになりますねーw
by punto1150 | 2023-11-13 19:45 | 日記 | Comments(4)

Vストローム800DEとランドローバーディフェンダーで遊びに行く日記帳です。


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