この数年、ポジションランプとテールランプの接触不良による消灯が何度か発生している。
その都度いじくり回していたらなんとなく直る、ということが続いています。
車検を目前にしてこの症状が再発した。
前回、どうやらイグニッションスイッチの接触不良ではないかというところまで突き止めた。接点復活剤をキー穴から吹き込んだら症状が消えた。
今回は根治をめざし、イグニッションスイッチを分解点検清掃します。
でも、イグニッションキーシリンダーは取り外さない。
なぜなら、防犯対策としてキーシリンダーが特殊なボルトで固定されています。マニュアルを読むと、ドリルでボルトを破壊しないと取り外せない。
スイッチだけ取り外せる方法があると海外掲示板で突き止めました。さっそく実行してみましょう。
キーシリンダーの右側下に、こんな赤いペイントがあります。
前からこれはなんだろうと思ってましたが、これがイグニッションスイッチの固定ボルトを隠しているシール材なんですな。
マイナスドライバーの先で赤い所をカリカリ削ると、中から穴が見えてくる。その奥にマイナスボルトの頭がある。
非常に小さいボルトで、精密ドライバーでないと外せません。僕は時計修理用のマイナスドライバーで外しました。
落っことしたり、飛ばしたりしたら最後です。
米粒くらいしか大きさがなく、絶対見つからない……
慎重にも慎重を期して、そーっと取り外しました。
すると、キーシリンダーの下から白いプラスチックパーツのスイッチがぱかっとはずれてきます。
さてこれからどうするか悩んだんです。
ハーネスごと外そうとすると、タンクをおろさなくてはならない。面倒くさい。
面倒くささに負けて、タンクをおろさずにやってみようと思った。
マイナスドライバーの先で爪を外し、スイッチだけはずしたらさあ大変、バラバラっと細かいパーツが取れてきた!!
やばい、どうはまっていたのかわからなくなったぞこれ!!
失敗でした。
面倒臭がらず、タンクをおろし、コネクタを抜いてハーネスごと取り外せばこんなことにはならなかった。
車体側に残ったパーツがこれ。
緑青を吹き、銅は黒く変色し、かなり汚れています。
ここまでは電気が来ているわけだから、下手に触るとショートする。あきらめてタンクをおろそう。
タンクをおろし、取り外したハーネスがこれです。オレンジ色のコネクタが目立つのですぐわかった。
僕が分岐させてETCとUSBコネクタへつないでいます。
よく見ると、配線の一部(緑色の線)が切れかけています……
これが原因ではないでしょうが、とにかく要修理です。
細いマイナスドライバーでスイッチを分解します。
紫の線が切れていますが、これは異常ではないのです。GSの場合配線図を見ると、この紫の線はどこへもつながっていない、死んだ線です。
問題は緑色の線。
これが切れかけている。
ハンダゴテを駆使し、端子から線を外して新しい線をつなぎました。つなぎ目は熱収縮チューブでカバーしています。
さらに上から配線テープでぐるぐる巻いてしっかりガード。
この作業中気がついたのですが、古いビニール被覆がそうとう固くなっています。柔軟性がない。曲げるとそこから割れてきてしまうのです。
また、銅線は被覆をむいても黒く変色しており、ハンダのノリが悪い。全般に経年劣化が進行している。
さて問題はばらばらになってしまったスイッチです。
まず丁寧にクリーニングします。ワイヤブラシで磨き、接点復活剤を吹き付ける。
試行錯誤すること1時間半……
やっと組み付け方がわかった。
画像の通り、パーツが組み合わさっているのです。要保存ですよこの画像。
これらのパーツ全てが固定されておらず、バラすと同時に落っこちてきた。
なくさないで良かった……用心で下に車体カバーを敷いて、手のひらで受けたのが功を奏しました。
それにしても、経年劣化でプラパーツがかなりもろくなっている感じがする。弾性が失われ、バリっと割れてきそうな雰囲気がある。次異常が起きたらまるごと交換だな。
こちらのパーツも清掃が終わりました。
布製のハーネステープでぐるぐる巻いた。
もとどおり組み立てて、スイッチオン。
大丈夫、きちっと動作します。こころなしかスイッチが軽い。
車検も済んだし、トラブルも一応解決。
さてあとは……左のグリップヒーターが効かない問題だな。