六本松峠を過ぎたあたりから、一気に道が狭くなってきた。
ほとんど人が通った形跡がなく、クモの巣が体にまとわりついて不快。
ジャングルみたいだぞこれ。
ほとんど手入れされておらず、杉林も管理されていないようで草ぼうぼう。
そして珍しくも人と出会ったと思ったら、罠猟をやっているハンターらしく……猟犬が吠えている、この先イノシシがいるかも知れない、この時期のイノシシは向かってくるから気をつけろ、と言われた。
気をつけろ、と言われても……音を出すしかないと思い、パンパンと手を打ちながら歩く。
人の手が入っていない雑木林で、しかも下草がぼうぼう、ジャングルのような森です。湿度の高さもジャングルっぽさに輪をかける。体に虫やクモの巣がまとわりつき、不快指数最大値。
やっと人里に出てきました。
予想外に体力を消耗する森だった。夏に来るところじゃないな。
ゆるやかな下り坂をおりていく。
もう虫はいません。快適な歩きです。
いこいの村あしがら、という宿泊&レジャー施設をすぎて、竹林の中を下っていきます。
ようやく平地に出てきました。もうすぐ国道に出る。国道に出れば、飲食店がある。3時間のハイキング、終りが近い。
ここは「金子」という地名です。
全国の金子さんの名字の地となった場所は実はここの金子ではなく、埼玉県の金子です。この金子は「鍛冶屋」という意味の金子ですね。
国道255号線沿いにある、満天へやってきました。お隣は小田原系ラーメンの名店、郁があるのでかねてからチェックしていたお店です。
季節の天丼セット。
うまい。文句なし。こりゃリピート必至ですな。となりの郁とどっちにするか迷うところですが、どちらも間違いない美味さです。
さてここからバスで国府津駅へ戻ろう、と思っていたのですが、iPhoneで調べてみると土日はバスがない?!
実際バス停まで来て時刻表を見ても、土日は南へ下る便がないんですよ。平日でも一日2本しかない……すごいローカルバスだ。
しょうがないので歩いて最寄りの駅、相模金子駅へ向かいます。この途中、とうとう雨がポツポツと降ってきた。
20分歩き、相模金子駅に着いたはいいのですが、時刻表見たらなんと次の電車は1時間以上あとだ……まじか……
ローカル線の無人駅で1時間以上電車を待っている間、雨がすっかり本降りに。ギリギリのタイミングだったな。出発が1時間遅ければカッパ着て歩く羽目になっていた。
運動不足解消のために歩きましたが、やっぱり梅雨時の蒸し暑さ、快適なトレッキングとは言いがたかったですね。虫も多いしね……
やっぱりこの季節はおとなしくしているしかないのかな。
神奈川県、すっかり都市化されて人のいないところなんてない、なんて思っていたんですが、ここ大井町、曽我丘陵の上、それに伊勢原や秦野、どこに行ってもまだまだ田園、田舎、ジャングル……いっぱい残ってます。まだまだ神奈川県は奥が深い。
カブに乗るか、歩いてみるか、探検する余地はまだたっぷりありますなあ。