朝4時、ロープウェイ駅の駐車場で目が覚めた。
ロープウェイの始発は9時、まだ5時間もあるよ。もっとゆっくり寝てればいいのですが、なんせ昨晩8時前に寝てるので……
明るくなってきたのを見計らって、散歩します。
これから登る旭岳がよく見える。
大雪山も旭岳も、北海道としては珍しい日本語の地名です。
旭川はアイヌ語のチュクペッ(太陽の川)を翻訳した地名ですが、大雪山とその周りの山々は、日本語の地名が多い。なのでちょっといい加減な名前が結構ある。赤岳、緑岳、黒岳など、適当な名の山があるんです。
どこもいっぱいだった駐車場ですが、ここ大雪山のロープウェイ駅はまだガラガラです。やっぱり寒い山の上に好んで行くやつは少ないのか?
この積雪量、見てくださいな。
2mを超える雪がまだ残っている。
川の流れの近くから、雪は溶けてきています。一昨日降った雪は溶けてしまったか?
周囲は動物の足跡でいっぱいですが……
エゾシカやキタキツネは数え切れないほど足跡がある。しかし、この足跡はでかい。直径20センチ近い手のひらのような足跡は……ヒグマです。この二、三日中に、ヒグマがここをあるいていた。
当然のことながら、北海道の山にはヒグマがいっぱいいる。それを見せつけられた。
昨日博物館で買った本を読んで暇をつぶしていると、徐々に駐車場が埋まってきた。8時を過ぎ、そろそろ登山の準備を始めましょう。