矢倉岳へ登山 その2

歩き始めて1時間半、矢倉岳に登頂しました。
歩いている途中は全く人に会わなかったのに、山頂は人が多い。
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富士山がよく見えます。
この季節、これだけ空気が澄んでいる日はめずらしい。運が良かった。
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箱根の方向です。
左の山は箱根最高峰、神山です。麓からは水蒸気が上がっている。
右の山は金時山です。
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15分ほど休憩して、下り始めました。
ここで登ってきた道から分岐し、足柄峠方向へ行く。
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振り返ると、さっき登った矢倉岳が見えます。
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足柄峠が近づくと、道は平坦で広々としてきた。
峠一帯は万葉公園という公園になっています。
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足柄峠からは足柄古道という、古代から続く道を下っていきます。
古事記日本書紀のころから関東地方の出入り口として使われ、数々のドラマを生んできた峠道です。万葉集だけでも十首以上、足柄峠を歌っている。
舗装路の右の道を通過する。
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途中、足柄明神の看板が立っていました。
この鳥居は割と最近建て直されたものです。
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今の足柄明神は、神奈川県側の麓へ移動しています。足柄神社という。すごく立派な建物が立っています。
今の足柄峠には、小さな祠が残るだけ。
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白鹿の木彫りがおいてありますが、足柄明神の神様はこの白鹿なんですね。
古事記ではヤマトタケルノミコトが東征からの帰り道に足柄峠で道に迷った。そこへ白い鹿が現れて道案内したという。
しかしヤマトタケルノミコトはその鹿を殺してしまった。
(日本書紀では、白鹿は信濃で現れます)
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ミコトは神話の登場人物らしく、理不尽な振る舞いをたびたびやらかします。記紀では一貫してミコトを粗暴で自信過剰、無思慮な人物として描写してますが、それでもミコトのやらかしっぷりには驚きます。その後もやらかし続け、そのせいでミコトは非業の死を遂げる。




足柄古道は、戦前まで現役の道でしたので、古いコンクリートが一部に残っている。
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ヒノキの森の中を1時間ほど下っていくと……
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舗装路にでました。
あと少しで駐車場です。
それにしても杉の木を見てくださいな。紅葉してるわけじゃないのです。赤いのは杉の花なんです。
杉は今が満開、ヒノキはあと一月後です。
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地蔵堂まで戻ってきたあと、そこにある万葉うどんで昼飯。
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つゆの中に浮いているのは、ヤマイモです。
ここのうどんは本当に美味しい。僕が職場の口コミで知って、20年ほど前に初めてここへやってきた。
いっときすごく有名になってしまって混雑し、足が遠のいていましたが、最近やっと落ち着いてきて並ばずに食べられるようになった。





さてスギ花粉症なんですが、山の中にいる間はまったく症状が出ませんでした。薬のおかげもあるのでしょうが……杉林の中にいるのに症状が出ない、という経験はなんどもある。
そして駐車場へ戻ってきたら……クシャミ連発、たちまち花粉症がでてきた。
愛車320dは、遠目でもはっきりわかるほど……黒い車が黄色っぽくなるほど花粉が積もっていた。

杉林の中にいるのに花粉症が出ない。これは地面の状態によるのかな、とかねがね考えています。
地面が土であるならば、落ちた花粉が再び舞い上がることなく終わってしまうが、地面がアスファルトなどの場合は風が吹くたびに花粉が舞い上がる。
雨などが降って花粉が流れてしまうまで、ずっと花粉が「生きている」のではないかなと。

そこでスギ花粉症予防の方法ですが、やっぱり地面が土の場所に行くのが一番いいのかな。都市部ほど花粉症がひどくなる。
やっぱり山奥に引っ越すのがいちばんいいみたいですねえw


by punto1150 | 2019-03-29 18:33 | 登山・ハイキング | Comments(0)

Vストローム800DEとランドローバーディフェンダーで遊びに行く日記帳です。


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