明けましておめとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。
さて、R1150GSのビッグタンク磨き直しの続きです。
電動ポリッシャーも買い、磨きまくった。とりあえずピカピカになった。
とまあ、こう書いてくると数日間でパッパと終わらせたかのように見えますが、実は4月から12月にかけて、4回もこの作業をやり直している。
2回め3回めはめんどくさくて写真撮っていません。
一旦終わり、これでいいかな?と思ったら粗が見つかり、また磨く、ということをやっていたら部分的にクリアー層が削れて下地の黒が出てきてしまい……
また全体にクリアー吹きをやって、ペーパーかけてコンパウンド磨きというのをもう一回やる羽目になった。黒の層まで削っちゃったら、また塗装やり直すところでした。
強調しておきたい反省点として、ブラック塗装は本当にアラが目立つ。
なので手抜きできない。
手順としての反省は、ブラック塗装して乾燥した段階=クリアー吹きの前 に一回しっかり水研ぎしておけばよかったのです。1000番程度で磨いて、表面の凹凸を取る。そうすればクリアー吹き後の磨きがかなり楽になったはずです。
どこでどういう風に引っかかっていたかというのを図示してみましょう。
塗膜の断面を模式的に描いてみました。
こうなっているのが理想の仕上がりです。
順を追って書きますと、まずタンクの地肌にカラー塗装すると、このような凹凸状態で出来上がります。
その凹凸を削らずに上にクリアーを吹き付けると……
こうなってくれるのを期待しているんですが……
実際にはこのようになってしまう。
その状態で水研ぎして凹凸を削り取ると、こうなっちゃうんですよ。
だから、カラー塗装とクリアー塗装の間に一回水研ぎを入れる、って手順が必要になる。
そこを横着すると、僕みたいにいつまでたっても凹凸が取れないと思ったら削りすぎて下地が出てくるという目に遭う。
エアーウレタンクリアーを合計3缶、最初のクリアー吹きから数えて7缶もつかってしまい、クリアースプレー代に2万ちかく取られた。耐水ペーパーも買い足した。
こんな手間かけるなら、最初から中間に一回水研ぎ入れて、それからクリアーを厚く吹けばよかったよ。安物買いの銭失いをまたやってしまった。
この作業があって、春から秋にかけてバイクが断続的に動かせなくなるという……本末転倒とはこのことだ。
しかし、何度も磨いて平滑になった表面です。
ただクリアーを吹いただけでかなりきれいな表面だ。全部水研ぎする必要はない。
アラのできたところだけを1000番で削り落とし、あとは同じ手順。
1500,2000,3000番とペーパーがけし、コンパウンド磨き。
やっと、今度こそやっと、満足行く仕上がりになりました。
最後にしっかり水洗い。飛び散ったコンパウンドを落とすのが結構大変。仕上げにワックスを掛けて出来上がり。ピカピカです。
あまりにピカピカになりすぎて、他の20年の歳月で風化してきた部分との差が気になるくらいです。