ちょっと記事がたまってきてしまってますが、先にタイムリーなものをアップしてしまいます。
15日、伊勢原市比々多神社でカルチャーまつりなるイベントがある、とTVK(テレビ神奈川)でCMが流れていた。
僕の大好きな番組、「キンシオ」でおなじみのキン・シオタニさんもゲストで来るという。行ってみようかな。
事前申し込みをすませ、楽しみに待っていました。
朝9時、家族一同ひきつれて比々多神社に到着。予想外に駐車場が豊富に用意されていて助かった。
境内のテントで申し込みを済ませます。
不勉強で知らなかったんですが、比々多神社は相模国三ノ宮。非常に古い歴史を誇る神社です。社伝では神武天皇の時代に建立、とありますが、確実な創建年代は不明。とにかく古い歴史がある、ってことは確かです。
神社の場所を検索して戸惑ったのが、同じ伊勢原市内にもうひとつ同名の神社があり、どっちが古来の比々多神社なのか論争があるとか。いったん途絶えてしまった神社が再興したとき、どこが正当な後継かわからなくなる。こういうのを「論社」というらしい。
紛らわしいので、今日僕が来た所を「冠大明神」、もう片方を「子易明神」などと呼び分ける。
伊勢原市は、大山阿夫利神社といい日向薬師といい、歴史ある古い寺社が多いですなあ。
9時、キン・シオタニさんを迎えてウォークラリーの出発式。伊勢原市長も来て長い挨拶。本格的イベントだ。
参加者は50名くらいでしょうか。渡された地図に従って歩いていきます。
このあたり、とても藤沢と同じ神奈川県とはおもえないほど、のどかな田園風景。
この道はいわゆる大山道のひとつです。
最初のうちはぞろぞろと列をなして歩いてるんです。
これがだんだんバラけてきて、最後は僕ら一組だけで歩いてました。
1つ目のチェックポイント、伯母様観音。
おばさま、という珍しい名前のバス停で、結構有名らしいです。
戦国時代、北条氏の家臣布施康則のおばに当たる、梅林がこのあたりを領地としていたために、伯母様になったという。
ウォークラリーのコースは、意外に狭く急傾斜の道を歩きます。
普段からウォーキングしている僕は大丈夫ですが、奥さんと子供はもうバテてる……
まだ半分だぞ。
チェックポイントの比々多神社本宮からの景色です。
すばらしい!
もともとの比々多神社はこの高台にあったのですが、南北朝動乱や戦国時代の戦乱で荒廃、一時は完全に消えてしまったらしい。
江戸時代になって徳川家の庇護を受け、今の低い場所に復興したのです。
このまわりには古墳や縄文時代の環状列石などがあり、人がこのあたりに住み始めた当初から「お祭り」が行われていたんでしょうね。
本宮は社殿が下に移動したあと、私有地になっています。小さな祠が残るだけ。
キン・シオタニさんがネットで中継。
それが一段落すると、ファンと交流していました。
キン・シオタニさん、テレビで見るのと印象が全く一緒で、飾らない自然体でした。
埒免(らちめん)古墳という古墳の石室が、この日に限って公開されていた。
この場所、立派な建物が建っていて通常立入禁止なんですが……この建物はなんだろう?東京農大の建物なのかな?
なんかフリーマーケットみたいなイベントをやってました。
このあたり、古い立派な農家が立ち並びます。
ほんと、神奈川県とは思えない風景が続きます。
最後のチェックポイント、塔の山緑地公園。
やっとトイレがあったぞ。助かった。
ゴール地点、出発地の比々多神社に帰ってきたのは10時45分。
1時間30分のウォーキングでした。
最後のスタンプを押しました。
これで絵柄が完成。キン・シオタニさんのイラストがそのままスタンプになっています。
記念にもらった御朱印帳。これまたキン・シオタニさんのイラストが表紙になっています。
このあとすぐ、トークショーが始まりました。子供は眠りこけ、奥さんは屋台で飲み食いしている。申し込んだのは僕だけなので、僕一人で講堂に入りました。
うっかり撮影を忘れるくらい、たのしい歴史ネタトーク。ここの禰宜さんの、神社業界ネタが面白かった。
キン・シオタニさんは本業がイラストレーターとはおもえないほど、トークが上手い。
トークショーは2時間弱で終わり。
同じイベントが午後にもあり、これを二回やるのは大変だな……
トークショーでも触れられていましたが、ここ比々多神社には梵鐘があります。
江戸時代の神仏習合の名残ですね。
大晦日にはこれを打ち鳴らしたり、お祭りの日にも鳴らすそうです。
ここ比々多神社は相模国三ノ宮ですが、国によっては九ノ宮まであるところがあるそうな。相模国は四ノ宮まであって、一から順に寒川神社(寒川町)、川勾神社(二宮町)、ここ比々多神社、そして四ノ宮が前鳥神社(平塚市)ですね。一と三は参拝したので、二と四に行ってみるか。
楽しく、有意義なイベントに参加できてよかった。
家族ともども、楽しめました。ウォークラリーではへばってたけどね……2時間くらい歩けないと困るだろ!
帰り、昼飯は246沿いのなまらうまいっしょで豚丼をいただきました。
ここの豚肉は本当に柔らかくて美味い。
豚丼を食べてると、帯広で食べた豚丼を思い出します。また食べに行きたいな……