箱根・強羅に家族で その1

5月、僕は一人で遊びまわっていました。
そろそろ家族サービスせんとね……
家族で楽しめる行き先を考えよう。

うちの子はあまり車の移動がお気に召さず……電車で出かけることにした。車に乗っているとぐずるのに、電車だと機嫌がいい。
チャイルドシートが嫌らしい。僕も脱着するのが面倒ですので、まあいいか。
電車の移動のほうが好きとはな……こりゃ将来心配だ。僕は電車嫌いですからねえ。

子供連れだ。近場で半日時間つぶしできて、あまり歩き回らんで済む場所……
で、思いついたのが箱根の強羅(ごうら)。
先日NHKBSの再放送で、新日本紀行の箱根の回をやってたんです。その番組で、箱根登山鉄道と強羅をクローズアップしていた。それを思い出したんです。




JR小田原駅で降り、箱根登山鉄道へ乗り換え。そしてまた箱根湯本駅で乗り換えます。
よくわからんのですが、小田原~箱根湯本の電車も箱根登山鉄道、箱根湯本で乗り換える小さな電車も箱根登山鉄道という名前です。小さい方の電車は、箱根登山電車と呼ぶのか?
小田急線のホームなのに、箱根登山鉄道は西武系列です。
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そして、小さい方の電車。
僕は神奈川生まれの神奈川育ちですが、この電車に乗ったことがない(と思う)。
小中学校の遠足はバスで箱根に来たし、ましてや成人後は車かバイクでしか箱根に来たことがない。
なのでこのちっこい電車は初乗車なんですよ。

運が良かったのか悪かったのか、初めて乗った箱根登山電車は木製ボディの旧型車両
蒸し暑いこの日、エアコンも扇風機もついてない車両でしたw
いやー木でできた電車なんて、子供の頃以来ですわ。
走行騒音の大きさ、シートの座り心地の固さ、窓の開け閉めの固さ、時代を感じました。こういうレトロな雰囲気は良いですね。40年くらい前の磐越西線、それもごく一部の車両がこんなふうでした。今思えば、あの硬いイスの客車、戦前のものだったのかも。

ちと驚いたのが箱根登山電車、乗客の半分以上が外国人なんですよ。
全国の観光地で大勢見かける中国人ではなく、白人系ばっかり。英語とかフランス語とかが飛び交う。
なんかハチが珍しいのか、窓から車内に入り込んできたハチで大パニック起こしてました。

それに登山電車、ってだけあって、ありえないほどの急傾斜を登っていく。
カーブのRもとんでもなく小半径で、びっくりしましたわ。
何回もスイッチバックを繰り返しながら、息を切らせて坂を登っていくようです。

車の倍近い時間を費やし、強羅駅に到着。
そこからケーブルカー、ロープウェーを経由して大涌谷へ行くことも可能ですが、今日は目的地が強羅。
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強羅(ゴーラ)、とは石がゴロゴロした場所を意味します。けっこうあちこちにある地名です。

ここ箱根の強羅は、明治中頃に観光開発された、純然たる人工的観光地です。それ以前は森林に石がごろついている場所に過ぎなかった。
近代箱根の歴史って、文字通りの観光開発の歴史なんですよ。明治になって日本人に「観光」という行楽が根付き、東京から近い場所に観光地が必要だった。

箱根の観光の歴史は、西武グループ対小田急グループの抗争の歴史でもあります。
かつては「箱根山戦争」といわれたほど熾烈な開発競争があったんですよ。

明治~大正に勃発した箱根山戦争、西武対小田急の戦争は、戦後に入って激化し、嫌がらせ、暴力沙汰から訴訟合戦、そして最後には運輸省が仲裁に入って、神奈川県が道路を買収し、やっと収まった、といういわくつきの抗争劇です。
最盛期は小田原駅前で激しい客引きと喧嘩、街宣車みたいな大音量で宣伝合戦、観光バス同士のレース、めちゃくちゃだった。西武は「ピストル」小田急は「強盗」の異名を持ち、西武も小田急も戦前はヤクザみたいな集団だったんですわ。

その騒動の中で、ただ単なる東海道の通過地点に過ぎなかった箱根の山の中に、大平台、宮ノ下、強羅、宮城野、仙石原などの観光地が次々生まれ、森林が切り払われて山が崩され、温泉が掘られてホテルや旅館、ゴルフ場、美術館が次々に建てられたんです。
今は国道県道になっている道のほとんどは企業が開削した私道だったんです。




さて、GoogleMapを見ながら、宮城野へ向かう。
地図では高低差がわからなかったんですが、すごい急傾斜の階段を下っていきます。
そうか、山の中にいるんだもんなあ。どこも坂ばっかりだ。
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宮城野に降りると、正面に箱根外輪山、明星ヶ岳がそびえる。
ここ宮城野はこの山への登山口にもなっています。
僕は普段からアウトドアブーツを履いていますので、今からここに登ることも可能ですが……それは家族が許さない。
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まずは昼飯です。
ぱんのみみという店にやってきました。食堂ではなくてカフェ。僕一人ではまず入らないようなお店です。

ここの名物、パングラタン。
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食パン一斤をくり抜いて、グラタンを詰めて焼いたもの。
カフェの食い物なんて、とバカにしてたんですが、これがけっこう美味いんですよ。ボリュームもあって満足です。
他にナポリタンなどもあり、うまそうでしたね。
僕はこれまでの旅で、カフェに入ったことはほとんどない。カフェの食事なんてどこでも同じだろ、と思ってましたが、考えを改めないといけないかな。


続きます。


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Commented at 2018-06-29 16:30
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by punto1150 at 2018-06-29 19:04
genova1991さん
伊豆箱根鉄道ですか。たしか大雄山線も伊豆箱根鉄道だったような?
小田原駅から箱根湯本駅のなぞって、なぜか小田急線のホームに別会社の電車が入ってきてること、そして路線を共有してることです。小田急でも湯本へ行けるし、箱根登山でも行ける。そこがとても不思議です。

箱根山戦争は、僕の勤め先の小田原じゃかなり知名度が高くて、一定の年齢以上の人に聞くとみなが教えてくれます。なので人によって言うことがまちまちで…… でも、すごい争いだったことは確かみたいですね。
Commented by うー at 2018-06-30 08:48 x
そんな歴史があるとは知りませんでした。こちらは海外から家族が来ていたのであちらこちら車で回りました。さすがに一家4人だと軽カーゴが安いし便利でした。家族はインドネシアに住んでいるので、電車での移動はほとんどありませんから。ただエア・アジアには2度と乗りたくないと言っていました。
Commented by punto1150 at 2018-06-30 18:39
最近、海外に家族が住んでいるって話を職場でもよく聞きます。国際的になってきているのか、海外暮らしのハードルが低くなっているのかな?

格安航空会社はいろんな話を聞きますねえw
航空機での移動は長時間閉じ込められますから、いい加減なところは嫌だなあ。
考えてみると、もう国内国際ともに長らく飛行機に乗っていないんですよ。別に飛行機が嫌いなわけじゃないのですが、やっぱり長時間じっとしてるのがイヤかな。車で行けるところには車で行ってしまいますしね。
by punto1150 | 2018-06-27 19:02 | ツーリング・旅行 | Trackback | Comments(4)

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