だいぶ時間差が出てきてしまいましたが……GW終了後の土曜日、登山へ行ってきました。
選んだ行き先は、檜洞丸(ひのきぼらまる)。
西丹沢で最高峰、丹沢全体で4番目の標高を誇る。
九州から帰ってきたばっかりの週末なのに、登山へ行こうと思ったのは……
これ以降、だんだん暑くなってくるだろうと予想したからです。
それに、虫がでてくるしねえ……
西丹沢一帯は、高校の山岳部時代を入れても全くはじめての登山です。
ひのきぼらまる、という末尾に山でも岳でも峰でもない漢字が来る山名は珍しいと思います。
実はわたくし、神奈川県に住んでいるくせに、丹沢の山々にはあまり登りません。その理由は単純、人が多いから。
丹沢は小田急線一本、1時間ていどで東京から来られる山だけに、365日24時間人が歩いている山なんですよ。だからあまり行こうと思わない。でも、電車でアクセスできない西丹沢ならちょっとはマシじゃないかな?
金曜の夜、自宅を車で出発。
1時間半ほどで西丹沢ビジターセンターの駐車場に到着。
そこで一晩、車中泊しました。
朝4時半起床。
なんと、早朝にもかかわらず駐車場は満杯です!
多分僕と似たようなこと考えて来たんだろうなあ。
GWは混雑するし、これより後だと梅雨になってしまう。
人のいない山を期待していたのは外れてしまいました。朝4時半から満車なんだから……
ここ、西丹沢ビジターセンターから檜洞丸に登るルートは、地図によれば2つある。
ツツジ新道と、河原を歩くルートです。やがて双方合流するルートですが、河原のルートのほうが若干コースタイムが早い。
気になるのは河原ルートは現在の地図(YAMAP等)には記載されてない。消えてるんです。うーむ??
で、消えてる方のルート、河原を歩いてみたんですよ。
道らしい道がまったくなくて、何度も川の流れを渡渉する。
なかなか渡れそうなところがなくて、足を水に突っ込みます。防水の靴でよかった。
40分ほど歩いて立ち止まった。
高い砂防ダムが立ちはだかっている。手前には崩壊した古いダムが。
あれれ?どう見ても登れるところがないぞ?
しばらくウロウロしてみましたが、川の両側が崖でとても登れない。
道が消えている。
豪雨かなにかで道が流れちゃったのかな?道理でだれも歩いてないわけだ。
新しい地図にこのルートが載っていない理由がはっきりした。道がないのだ。
やむを得ず、Uターン。
地図を見てみると、別ルートのツツジ新道がすぐ山の上を走っている。
その道へショートカットしよう。
本来道でない場所を登ること20分。
いやー危ないし疲れるし、このルート選択はカロリーと時間の無駄だった。
地図にない道は存在しない。勉強になりました。
ツツジ新道に合流しました。
圧倒的に歩きやすいな。そして、ぞろぞろと登山者が歩いてきます。朝5時過ぎですよ? 朝5時にこの口密度の道は新宿渋谷だって無い。山の中だけですわ。
これだから丹沢は……
人を追い越し、追い越されしつつしばらく歩くと、標高が下がって再び河原に。
ゴーラ沢出会、という場所です。
どうもかつては河原沿いの道とツツジ新道がここで合流していたのだと思われる。
ゴーラ、強羅、意味は石がゴロゴロした場所、ということらしい。
以前の写真を見ると、もっと立派な橋がかかっていたんですがねえ……
その橋は流されてしまったらしく、今はこんな丸木橋です。
これ渡るの、かなり怖かったですよ。丸太がゴロゴロ動いて。
丸木橋をわたった先にはコンクリート製の階段があり、そこを登ります。
この先の登山道は、かなり整備されてきれいです。
新緑がまぶしい。
杉やヒノキとちがい、ブナの森は明るくて気持ちいい。
けっこうな急坂を登り続けること1時間半、標高が上がったあたりで景色が変わってきた。
ツツジ新道、というだけあって、ヤマツツジが満開!!
この白いツツジは、花はツツジですが葉っぱが違う。
後で調べたら、シロヤシオというツツジの仲間だそうです。
ここから稜線上まで、ずっとツツジとシロヤシオが咲き誇り、目を楽しませてくれた。
きれいな景色ときれいな花、これはほんとうに疲れを癒やしてくれるんですよ。
つづきます。