だいぶ記事がたまっています。ちょっとタイムラグができましたが、10月最初の週末のことです。
視界がぐるぐる回り、噴水のように吐きました。
いやー苦しかった。
そのせいか、今年きのこ狩りに誘われないんですよねー。
誘われないなら仕方ない、一人でいこう。
無論、昨年の経験を無駄にはしない。
おそらく、鑑別の際に小さな毒キノコが混じってしまい、それに当たったとしか考えられない。
ならばと対策を考えた。
一つ、知ってるキノコだけを取る。手当たり次第に取らない。
一つ、小さいきのこを取らない。小さいきのこは目に止まりにくく、紛れやすい。
一つ、種類ごとに小袋で小分けにしておく。
これで毒キノコが交じる可能性はかなり低くなる。
朝7時、VWゴルフでうちを出発。
箱根を越えたときは富士山がうっすらと見えた。
まあ、登山じゃないので雨が降ってなければOKです。
須走口を登っていく。
まだ天気は良い。ですが気温がかなり低めです。須走で15度しかない。
須走口五合目駐車場に車を置き、歩き始めた。
さすがに標高2000m、気温は10度を切った。上着がないと寒い。
小富士から森の中へ入っていきます。
もう5,6年きのこ狩りをやってますけど、だんだんカンが身についてきた。
森に入ってしばらく歩いていると、「これは取れそうだ」「今回はダメだ」とわかってくる。
今年は……ダメだ……この雰囲気はキノコが取れない年だ。
一昨日雨が降り、森の中はしっとりと湿っています。
本来キノコの生育にはベストの環境。
なのにまったくキノコが生えていない。
こんなのはいっぱいあるんですがね……ジオラマの素材になりそうだけど。
どんどん奥へ入っていく。GPS機器がないともう危険な領域です。
歩いていると、遠くから人を探している声が聞こえた。だれか迷子らしい。
1時間半歩き、須走口と吉田口の中間くらいまで歩いてきてしまいました。
もう、誰もいない。人の気配が絶えた。
突然現れた急峻な谷。越えることができません。大きく迂回する。
こういうのがあるから、油断できない。
そこでようやく、ポツリポツリとキノコが採れ始めました。
下の2つは知らないキノコ。あえて無視する。
この2つは知ってます。食べられるキノコです。
良かった、成果ゼロではない。
なんとか一回か二回分の食事で使う量が取れた。
この不作では仕方ない。もう帰ろう。
1時間かけて戻ってきました。
小富士のかなり下の方に出てきた。
さらに30分歩き、五合目まで戻ってきた。
いつもどおり、東富士山荘で鑑別してもらいます。
「知ってるキノコしか取らない」という方針通り、毒キノコは一つも取らなかった。
毒が一つもないってのは今回はじめてです。
これはフウセンタケ。
その名の通り、ちょっと風船ぽい外観です。
この二種類は、名前忘れましたが食えるキノコです。
これはヌメリスギタケ。
ヌルヌルの粘液を分泌しています。
(ヌルヌルといえばナメコが有名ですが、まだ一回も取ったことない)
初心者向けキノコと言われる、アシナガ(ナラタケ)です。
群生しているので、一つ見つけるとどっと取れる。
この日も偶然群生を見つけ、そこで大半取れたのです。本日の収穫の半分以上これでした。
生えているときは明るい黄褐色なのですが、だんだん黒っぽく変色し、茹でると真っ黒になります。
鑑別を待つ間、外のベンチでキノコ鍋セットをいただきました。
この頃にはすっかりガスってしまい、気温も急降下。
上着無しでいられない気温です。
食事を外のベンチで食べていたのですけど、たちまちご飯が冷めてしまうので参りました。
帰宅して早速味噌汁にしてキノコを食べました。
当たり前といえばそうですが、今回は毒に当たらなかった。
でもやっぱり、正直言えば怖かったですね…… 病は気からと言いますが、なんとなく具合悪いような?気がしてくるんですよ。気のせいなんですけどね。
このトラウマを克服するのもこのキノコ狩りの目的の一つだったのですが、無事クリアできたかな。