翌日、ふて寝しててもバイクは完成しないので、できることをやる。
壊れているのが判明したリアデフのピボットボルトのベアリングを交換します。
MotorWorks製のリプレイスパーツに交換です。
まずは完全に駄目になっている右側のベアリングを外します。
ベアリングプーラーを使うと、実にあっさりベアリングとレースが外れる。
ベアリングがはまっていた穴はきれいに清掃し、グリスを塗っておく。
これがMotorWorks製のリプレイスパーツです。
ボールベアリングやニードルローラーベアリングを廃し、メタルベアリングにグリスニップルを組み合わせたものです。
グリス補充にさえ気をつけていれば、長持ちしそうです。
メスのベアリングを打ち込みました。
外径の合うソケットをあてがい、ハンマーでコツコツ叩く。
斜めになっていると入っていかないので、打ち初めは慎重に。
コンコンからカンカンへ叩く音が変わったら、奥へ入った証拠です。
ためしにオスのベアリング兼ボルトを差し込んでみました。
グリスニップルは取り外し可能で、その穴には小さなボルトを入れてフタができる。
合いはキツキツですね。精度が高い作りです。
反対側、左側のベアリングは壊れていなかったのですが、インナーレースを指で回してみると、ゴロゴロした感触がある。これまた傷んでおり、寿命が来てます。
使えるかと思ってましたが、せっかくなので交換してしまいます。
左側も同様にして交換しました。
ちなみに、スイングアームの前側ベアリングは「たぶんだめになってるだろう」と予想してあらかじめ新品を用意してあったのですが、指でまわしてみたら全然異常なし。
新品パーツを買ってみてはじめてわかったことは、スイングアーム~リアデフのベアリングはどちらも同じニードルローラーベアリングを使っていると思ってましたが、実際は違ってた。
スイングアームのベアリング(前側)は、より大きく頑丈なローラーベアリングを使用してあり、リアデフのピボットベアリング(後ろ側)が細いニードルローラーベアリングなのとは似て非なるもの。
なので、前側ベアリングが17万キロ使っても異常ないのに、後ろ側ベアリングはもう二回目の交換となったのです。
正直、設計ミスじゃないのかと思える。
だからこそ、このMotorWorksのリプレイスパーツなのですな。