ここ神奈川県では、1月中旬から今まで、週末になると雨が降る。
おかげで山登りもツーリングも停滞気味です。
その分、プラモデルははかどりますな。
さて3トンハーフトラック単品で作る予定でいたんですけど、やっぱりさびしいんですな。
ハーフトラックは牽引車ですから、なにか引っ張ってないとさびしい。
で、在庫から引っ張り出してきたのがアランホビーの15cm重歩兵砲。
これしか適当な砲がない。
アランホビーっても、聞いたことないメーカーなんでしょうが、これ、ロシアの模型メーカーです。
というか、このメーカーまだあるのか?
検索してみたけど、どうも会社自体なくなってるっぽいな……
てなわけで、作る前から地雷の香りがプンプンするキットですが、まあいつかは作らねばならんと思っていたキットです。
3トンハーフトラックに引っ張らせて、成仏させてやりましょう。
メーカーはマイナーですが、このSIG33重歩兵砲はけっしてマイナーな大砲ではなくて、ドイツ軍の使った大砲の中ではかなり大量に使われ、活躍した砲です。かのラインメタル社製、大戦前から配備され、終戦まで使われました。3トンハーフトラック同様、ドイツ軍のあるところどこにでもある、ありふれた火砲でした。
歩兵砲ってのは、大砲の中でも歩兵連隊に直接所属し、砲兵でなくて歩兵が操作・発射する大砲のこと。
威力や射程よりも、小型軽量であることが何より重視されました。
第二次大戦では歩兵が直面した脅威にたいし、歩兵だけで対処しなくてはならないことも多かった。砲兵の支援を呼び出してる暇がなく、歩兵みずからでなんとかしなきゃいけない場合です。
ドイツ軍では、この15cm重歩兵砲と、7.5cm軽歩兵砲が併用されました。重歩兵砲は歩兵一個連隊に2門装備が標準です。
今日では、グレネードランチャーや迫撃砲、携帯ロケットランチャーが発達し、また砲兵との連絡がスピーディーになったために、歩兵砲という大砲はほぼ消えました。
さて、キットです。
アランホビーというマイナーなロシアのメーカー、正直不安。
箱を開けて、パーツをつらつら眺めてみた時点では、まあいいんんじゃないの、って印象でしたが……
いざパーツを切り出してみると愕然とした。
こりゃ40年前の水準だな。
パーツのエッジが立ってなくて、ころっとした丸いエッジになってます。
バリやヒケはもちろん多数。
特にヒケは顕著で、あちこち目立つ部分に凹みや成形不良があって、そうとう手間取るのが予想できる。
文句を言っていても進まないので、まずは組み立て始めます。
ほとんど全部のパーツに何らかの変形があり、遅々として進みません。
接着の際は合わせ面の入念は平面出しと、接着後の固定が必須です。パーツが曲がってますからね……
しかも、組み立て説明書のわかりにくいこと!!
何がどこへつくのか、接着面がどこなのかよくわからない。
そして、ほぞ穴とほぞのサイズが合ってないので、ほぞを削り落としてから接着しなくてはなりません。