とうとう12月。温かい神奈川県でも、真冬には山は雪に閉ざされます。
その前に登っておこう。
リトルカブにまたがって、ひとっ走り。
目指すは丹沢山地を代表する山と言っていい、塔ノ岳です。
だんだん山が近づいてきました。
右は大山、左の一番高いところが塔ノ岳です。
山に登る神奈川県民として、なにはさておき丹沢に登るというのは使命みたいなもんです。
神奈川県民だけでなく、東京都民からも丹沢はとても人気の山。新宿から小田急線一本で登山口の渋沢駅に行くことができます。
なので、オンシーズンの週末ともなれば、渋沢駅は登山客でごった返す。
大倉登山口へ向かうバスはすし詰めになります。
神奈川県民のくせに、丹沢を避けてきたのはこのためです。丹沢は混みすぎる。
冬が訪れた今、きっと登山客はだいぶ少ないでしょう。
雪がふる前、登るなら今です。
秦野市街を抜けると、塔の岳が近々とそびえる。今日は冬らしく乾燥し、とても山が近く見えます。
左が塔の岳、右が三ノ塔です。三ノ塔の向こう側の谷へ入っていきます。
大倉登山口のバス停を過ぎたとたん、道がダートロードに。
そうだ……思い出した。
高校の山岳部時代、大倉でバスを降りてこの道を何度となく歩いた。
何時間か歩くと、河原にテントを張れる場所があって、そこに一泊してから山に登ったんだった。
20年以上前のことなので、記憶がウヤムヤですが、雨の中この林道を歩いてつらかった記憶が蘇ってきた。
もう20年もたってるし、いいかげん舗装されてるだろうと思っていたのは間違いだった。
まったく舗装されてない上に、部分的に大きな石がゴロゴロしてたり、水が溜まってたり、ぬかるんだりしています。
いやー、神奈川県にまだこんなダートが残っていたなんて……
カブで来てよかった。GSだったら相当怖い道ですし、ゴルフで来てたら車の腹を何度もぶっつけたでしょう。
カブは軽いし、遅いし、脚付きがいいのでダートが怖くない。
滑っても足を付けば立て直せるのです。GSは重いので、たぶんダメでしょう……滑ったら転倒だろうなあ。
カブでダートを走るのは実に楽しい。クセになりそう。
林道の行き止まりです。
記憶にある河原より、かなり広くなっていて駐車場に変わっていました。
ここまで走ってこれる車はさすがに四駆が多いですね。
ゴルフで来れないことはないのでしょうが、腹やバンパー下部をぶつけるのはまちがいない。車高の高い車で来たい所。
歩き始めて、すぐに急登になった。
この日、僕がもっとも注意を払ったのは、寒さ。
平地の最低気温は4度だし、山の上はきっと氷点下だ。頭のてっぺんから爪先まで、がっちり防寒装備で固めて歩き始めた。
が!!
まったく無用の心配でした。
というか、日なたにでると暑いくらいで、歩き始めて10分しないうちに防寒具を全部脱いでしまい、長袖Tシャツで歩くことになった。
大量の防寒具は、ただの重荷となってバックパックに収まりました。
丹沢は人気のある山だと書きました。
その理由は、登ればすぐわかります。それは、すばらしい展望!!
相模湾、秦野市街が見渡せます。
急登を登り切り、稜線に出ました。
ここまでくれば大した登りはもうない。

続きます。