9月中旬、富山旅行の疲れも癒えた頃。
土曜日の朝、晴れ渡った空を見て「そうだ、バイクツーリングいこう」と思い立ちました。
最近山登りとかクルマでのドライブツーリングばかりでバイクで遠出してないなー
山登りの方は、膝の靭帯を痛めたのでしばらく休み。ならばバイクだ。
さてどこへ行くか?と考えて思い当たった。
キノコ取りに行くか。
例年だと10月にキノコ狩りに行っているのですが、今年は秋の訪れが早い。
今行っても取れるのじゃないか。
さいわい、須走から五合目までの道路は、先週一般車通行が可能になったばかりです。
箱根を越え、道の駅すばしりで休憩。富士山がまったく見えんな……
すぐに五合目へ登り始めます。
標高が上がるにつれ、雲の中へ入っていった。
須走口五合目は、真っ白です!
これだけ濃いガスが出ているのは珍しいくらい、見通しが効かない。
そして、四輪車用の駐車場は満杯で、下の方まで路駐の列が続く。バイクで来てよかった。バイクならどこかしら止められますからね。
しかし……これだけ車がたくさん来ているということは……
キノコ狩りの客が相当数すでに来ているということです。去年の悪夢が蘇る。3時間歩いてちょっとしか採れなかった。
古富士に到着。ここから森へ入っていきます。
頼りはiPhoneとGarminのGPS機能。これがないとちょっと危ない。
(実際この日、森の奥で迷っているおばさんに道を教える、という場面がありました)
シーンと静まり返った深い森。
奥へ奥へと入っていく。少し、恐怖を感じる瞬間です。
しかし……案の定、ほかにキノコ狩り客の声や姿とちらほら遭遇。
そして懸念したとおり、キノコは少ない。取られてしまった形跡があちこちにある。
どんどん奥へ。
年寄りが行かないであろう、標高が高い方へ。
だんだんキノコが採れ始めました。
例年10月にここへ来るのですが、今年は9月上旬。
生えているキノコの種類がそうとう違うのです。
見覚えのない、初見のキノコが沢山生えていて、さて取って行っていいものかどうか。
うーん、こんなの見たことないなあ。
勉強のために、一本だけ取って行って、名人に見てもらおう。
そうすれば来年に生かせる。
あきらかに毒だろこれ、ってのも生えてる。
これはかの有名な、ベニテングタケですな。猛毒のキノコです。
毒キノコは取っていく人がいない。
2時間ほど歩きまわって、必要量が取れました。
今年はおそらく豊作。
でも先客が多くてあまり残ってない、って状況でしょう。
こういうのは偶然と運がものをいう。運がいいと、ものの1時間で同量が採れてしまう。
東富士山荘のおじさん、おばさんに鑑定してもらいます。
外のテーブルに新聞紙を広げ、キノコを種類ごとに分類して配置する。
そうするとスピーディに鑑定してもらえます。
また、自分で分類して配置するってのは、自らの勉強にもなりますので、ぜひやっておきたい。
この日はキノコ狩り客が多くて、なかなか順番が回ってこない。
なので先に食事を頼んでしまいました。きのこ鍋セット。
きのこ鍋とキノコご飯がセットになっていて、さらにうどんもつくようになった。
鑑別してもらいました。
これが毒キノコ。
知らないキノコばっかり生えていた割に、毒は少なかったな。でも、ぱっと見た目では毒とは思えないのばっかり。
こっちは食べられるキノコ。
これは微妙だな、食えないかな、ってのがみな食えるキノコだった。僕のカンはあてにならない。
真ん中の赤くて丸いのは、富士山では珍しいタマゴダケです。毒っぽいけどちがう。
下山し、ふたたび道の駅すばしりで休憩。
その時に立ちごけするというおまけまで付いた。恥ずかしい……
今年はあと一回くらい、キノコ狩りに来たいですねえ。
帰宅して二日間で食べきってしまいました。こういうのは鮮度がすべてですからね。
でも、もし余ってしまったら、水煮にして汁ごと冷凍、って方法があるそうです。僕は全て食べきってしまいますけど。