DSGオイル交換しました その1
2012年 09月 10日
かねての予定通り、DSGオイル(正式にはDSGフルード)を交換してしまいましょう。
参考サイトはこちら。
ゴルフのDSG搭載モデルが登場した当初は、オイル交換不要をうたっていましたが、数年たったら案の定7万キロで交換してくれ、と言い出した。ドイツメーカーのいつものことです。
メーカーが7万キロと言い出したら、たいていその半分で交換したほうが良い。ドイツ製の四輪二輪と付き合ううちに気がつくセオリーですな。3万5千キロじゃ半端なので、4万キロで交換します。
オイル注入法としては、抜けたオイル量を正確に測り、同量+を注入する、という方法を取ります。
これが一番確実。
なので、こぼさず、抜けたオイルを全部回収して量を測らねばなりません。その点に集中しました。
海外通販で入手したDSGオイル5リットルとフィルター交換セットをあらかじめ準備。オイルは日なたに置いて温めておきます。この海外通販の経緯はここ、こことここら。
ある意味、これが一番難関でしょう。オイルフィルターセットが$14.68、DSGオイルが1リットル$17.12を5本。bongo経由の送料が$183.00かかっています。
2013年3月追加:
DSGオイルとフィルターは、現在国内での入手が楽になりました。ヤフオク、楽天で手に入ります。
そのほかに、必要な工具や道具類があります。それは順次。
車をジャッキアップし、フロントをウマに乗せたら、エンジンフードを開けてバッテリーを取り外します。
まずはマイナス、次にプラスの端子を外すのは鉄則。以前のバッテリー外し作業はこちら。
(車体前方から見て)左にひとつある、13ミリのボルトと金具を外してバッテリーを持ち上げます。
かなり奥まった場所にボルトがあるので、届く工具がなければエンジンカバー兼エアクリーナーボックスを先に外す必要があるかな。
バッテリーの乗っかっていたベースは、3ヶ所の10ミリボルトを外すとベースが動く。
あっちこっち引っかかってなかなか面倒ですが、根気よく取り外します。
バッテリーベースを外すと、こんなふうになる。
矢印がDSGトランスミッションのオイルフィルターエレメントの入っている場所。ここからオイルを注入します。
ここで24ミリのソケットが必要です。先にエアで周りを吹いて、ゴミを飛ばしておきます。これワンポイント。
ここでちょっとした失敗。
ジャッキアップするために車をちょっと動かしたのですが、作業にとりかかるのが早かったようです。オイルフィルターのケース内にオイルがまだだいぶ残っていた。落ちきっていなかったようです。フィルターケースを外したら、ちょっとオイルがこぼれてしまった。すぐ掃除したくなりますが、まだ我慢。ハウジング内へゴミが入ってしまう。
古いオイルフィルターエレメントは、引っ張れば外れる。
旧タイプのエレメントは、布が巻きつけられたような外観でしたが、こういうすっきりしたものは新型エレメントですね。私のは2007年製なので、新型エレメントが使われていました。
フィルターハウジング内に残った古いオイルは、注射器で吸いとっておきます。
いやーけっこうきたないですねえ、交換してよかった。
つづく。
この記事は、古いにもかかわらずアクセス数が多くて、読んでいただいているひとが多いのかな?と思っていたのです。
さて、キャリブレーションというのが何かわからないのですが、オイル量の微調整のことかな?と思ってお返事します。
実はこの後、オイルフィルターハウジングからのオイル漏れがあり、オイルの補充とレベルの調整をやっているのです。こちらの記事→http://punto1150.exblog.jp/20051916/
http://punto1150.exblog.jp/20060698/
オイル交換後のレベル調整とかできないだろうと思って本記事のような作業になったのですが、意外にも簡単にオイルレベル調整が可能だった。
非接触温度計やシリンジ(注射器)などの特別な道具は必要ですが、誰でも可能な作業です。
PCをつないでの設定、と言うのはおそらく油温を見ながらレベル調整ということだと思います。
記事で書いたとおり、DSGの油温は、PCと専用ソフトウェアがないと計測できない、と思われていますが、実際には非接触温度計があれば可能です。
また、オイル交換しろ、と伝えてくる警告メッセージ(ServiceNow)の消し方は、専用機器がなくても可能です。
1.「ODリセット」ボタンを押したままイグニッションキーをONにする
2.そのまま時刻調整の「m」ボタンを押す
3.イグニッションスィッチOFFにしてボタンを離す
あるいは、国内や海外通販で専用の器械を買って、それでもリセットできます。 VAG Scan Tool とか OBDII Code Reader とかの名称で売られています。
またなにか不明点がありましたら、コメントしていただければ分かる範囲でお答えします。
自分でできるメンテは自分でやる、これが車やバイクとの僕なりのコミュニケーション術だと思ってます。どうしても無理なことだけプロに任せる。
さて、実際の作業上の注意点ですが、DSGオイルが冷えている、というよりも、オイルパンへ落ちきっている、といったほうが良いと思います。実際僕が失敗したのは、ジャッキアップのために車の位置をちょっと移動させたのですが、それでオイルが回ってしまい、オイルフィルターを外した時にオイルがあふれてしまった。
あと、オイルフィルターハウジングのOリングは純正品を使うほうが良いです。非純正品だと、僕のように1万キロ行かないうちに縮んでしまい、オイルが漏れ始める。
また、肝心のDSGオイルは純正以外もありますが、あまり安いのは避けたほうが無難です。5L買えば余ります。
キャリブレーションの件、だいたい僕の予想した通りのようで、安心しました。オイル交換後、というより、あれは交換作業の一部なんです。エンジンをかけ、DSGオイルの温度を見ながらオイル量を見るってことなんですね。
その効果はいかに!と試運転に颯爽とでかけましたが正直、そんなにかわらないような・・・。信じたくないので再度試運転に出かけるも、???。ちなみに8万キロ無交換でしたがそんなに真っ黒なオイルではありませんでした。意外といけるんちゃうん?みたいな。いろいろなサイトで皆さんフィーリングが変わった!すごい!と書かれていますが、それ、DSGの初期化のせいじゃないですかね?私はぷんとさんと同じくオイル交換だけです。ショップは合わせてDSGの設定をさわるようですので。皆さんダマされてる!?それなら悲しいな、でもDSGの寿命は延びたと信じています。
交換作業中、ラジエターのロアホースがエアクリボックスと干渉している部位があったようで穴があく寸前で気づきました。このまま気づかなければ間違いなくオーバーヒートです。すぐに応急処置しましたがやはり自分でメンテしているとイイコトいっぱいありますよね!
本当にいろいろとありがとうございました。また楽しみに読ませていただきます。
作業無事完了、おめでとうございます。
やってみると簡単でしたでしょ?
DSGの初期化とは、おそらくスロットルのリセットのことじゃないかと思いますが、あれをやると確かに変わります。
というのも通常の走行ではじわっと加速してゆっくり止まる、の繰り返しですので、どうしても車のコンピューターがそういう走り方を学習してしまうんです。なので、いざ急加速しようとしても、もたもたと加速してしまう。
学習をリセットするのは簡単で、以下の様な手順です。
1エンジンを切った状態でアクセルベタ踏み
2そのままの状態でイグニションON
3イグニッションスィッチOFFにしてペダルから足を離す
これで工場出荷状態のプログラムへもどります。かなり変わりますよ。
DSGオイルをDIYで交換する方法を探して、こちらのブログにたどり着きました。日本語だと上入れ方式についてあまり情報がありませんので非常に助かります。近いうち私も挑戦するつもりです。
一つ教えていただきたいのですが、実施された際にクルマは水平の状態でしたでしょうか?海外のサイトですとクルマが水平になっている必要があるという情報が見受けられるのですが、写真を見るとフロントだけジャッキアップしているようにも見えました。もしよろしければ当時の状態について教えていただけると非常にありがたいです。
はじめまして。
おっしゃるとおり、車は前方しかリフトアップしていません。ですが、うちの駐車場が傾斜しているため、前だけ持ち上げるとちょうど水平になるのです。
水平の確認は、スマホ内臓の水準器を使って確認しています。それがなくても、ホームセンター等で水準器は買うことができます。
エンジンオイルもDSGオイルも、やっぱり水平状態でレベルを確認しないとまずいですよね。
温度計についてですが、非接触というのは、中のオイルの温度が測れる物なのでしょうか?ミッションケースの表面温度が測れるのでしょうか?
非接触温度計は、中のオイルの温度を直接測ることはできないです。この車種でそれをやろうとすると、結局内蔵センサーの数値を読み取るしかないので、専用のPCとソフトが必要になってしまう。
なので僕は、トランスミッションの外側の温度を測りました。アルミ製ハウジングなので、熱伝導が良い。オイルの温度そのものは測定できないですが、かなり近い数値を見ることができました。
別の記事で、排出したオイルの温度を測定し、非接触温度計ではかったトランスミッション外側の温度を比較しましたが、数度しか誤差がありませんでした。この車種の場合は指定のオイル温度に幅がかなりあるので、この方法で十分なんです。