Clymerのメンテナンスマニュアル
2010年 12月 29日
年末年始は公私とも忙しそうです。
先日アマゾンで「BMW R1150」等のワードで検索をかけたりしていたところ…
Clymer(クライマー)のR1150用メンテナンスマニュアルを見つけました。
私はすでに、Haynes(ヘインズ) のマニュアル、またPDFファイルですがBMW純正のマニュアル(英語版)も持っています。
だからもうマニュアルなんぞこれ以上いらぬ、と思っていたのですが。在庫のこり1冊か…
思わずポチッ。
注文してから値段を見てビビった。4500円以上する。まずい、バレたらまた怒られる。
ドキドキしながら商品の到着を待ちました。
さいわい、私が宅配便を受け取ることができた。バレずに済んだ。
それにしてもアマゾン箱が重い。何が入っているのか?というくらい。
箱を開けて二度びっくり。何だこの厚さは。
まさに電話帳です。
HaynesとClymerを並べてみました。
Haynesは数年間使い込み、読み込んでいるのでかなり汚れてます。油の付いた手でページをめくってますからねえ。
厚みを比べるとこんなに差がある。値段は倍近く違います。
さて中身。
Clymerをちょっとめくってみました。かなり詳しく、丁寧、かつ読みやすい。写真も図版も非常に豊富で、その内容は純正マニュアルを確実に凌ぐ。
比べてみましょう。
まずHaynes。トランスミッションとクラッチのページを開いてみました。
写真が小さいのは最初から気になっていましたが、一番読みにくいのは字がぎっしり詰まっている、という点かな。純正マニュアルを上回る親切な解説文なので、そこはやむを得ないと思っていた。
Clymerのトランスミッションとクラッチのページ。
すっきり読みやすいのみならず、写真と図版がたくさん。ありがたい。
各マニュアルの特徴を羅列してみましょう。
純正
写真を使わず、図がメイン。基本的に「わかってる人」「プロフェッショナル」向けなので、説明はあっさり。純正SSTをやたらに使わせたがるのはしかたないか。純正のくせに配線図がない?(私のファイルがデータ欠落してるのかも)全く触れられていない部分もちらほらある。しかし、基本的情報はきちんと掲載されているので、このバイクをいじる上での最もベーシックな資料であることは間違いないです。
Haynes
少ないページ数にぎっしり情報を詰め込んでます。写真も字も小さくて、ちょっと読みにくい。図版ももっとほしいところ。基本はアマチュア向けに作ってあり、高価な純正SSTにこだわらず、工夫で有り合わせのもので間に合わせよう、という姿勢はとても良い。素人はやめておけ、という部分は全く記載がない。(例:リアデフの分解やブレーキキャリパーなど)大きな配線図が載っているのもグッド。
Clymer
アマチュア向けでもなく、プロ向けでもない、その中間というスタンス。写真が大きくて鮮明、文章の段組が見やすい。国産車の純正マニュアルに一番近い内容。純正に記載のない情報が数多くのっている。(マスターシリンダーの分解など)欠点は、分厚くて重たいこと、純正工具を使う情報が多いこと。
なんというか、どれも帯に短したすきに長しってやつで、3冊まとめてようやくすべて整った、という印象がある。
私はHaynes 純正 Clymerの順で入手したのですが、Haynesに載ってないことが純正にはあり、どちらにもないことがClymerにはあった。でもClymerにないことがHaynesや純正にはあったりするんです。相互補完になってるけど、ちとこまる。
まとめましょう。
読み手のスキルに大きく左右されますが…
一冊だけ買うんなら、Clymerが良いと思う。高いけど、それだけの内容はあります。
今まで純正とHaynesだけでウンウン悩んでいた箇所が、Clymerでは明快に説明されています。最初からClymerを持っていれば、今まで浪費した数時間と数千円は節約できた。価格の高さはこれでちゃらです。
haynesの修理書は仕事で使うことがあり、英語(自動車用語)だけは理解できるので、便利に使っています。
コメントだけのお付き合いですが、来年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎えください。
来年も良いボクサー?ライフを過ごせますように。良いお年を!