「この世界の片隅に」モデリングと銘打って、映画に登場した兵器を模型で作る企画ですが、もう1年近くたったのに一つも完成していないとは。
途中で模型製作部屋の屋内引っ越しがあったのが大きいなあ。夜な夜な荷物を抱えて屋内を右往左往、これでかなり疲れてしまった。誰も手伝ってくれないんだから。
ウォーターラインシリーズの青葉製作、じつはもう完成して次のキットを作り始めていますが、完成までちゃんと追いかけましょう。
まず実物の写真をご紹介。
これは沈没後の上空から米軍機の撮影。今ここは埋め立てが進み、釣具屋と青葉の記念碑が立っています。今年のGWに訪問しました。
青葉のすぐ右にある岸辺で、復員後の水原が青葉を見上げていましたね。
そのわきの細い道をすずと刈谷さんが大八車を押していた。
※アニメの考察ですが、右の広い道でなく、青葉わきの海岸近くの細い道を二人が通っていたのは、おそらくすぐ南の河口に船で着いたからと思われます。したがって、二人が服などを物々交換しにわたったのは、江田島か倉橋島だということです。
戦後のカラー撮影動画のワンカット。爆弾が前甲板を貫通した破孔が痛々しいです。
これも沈没後の姿ですが、デジタル彩色されています。甲板に木が生えてるみたいに見えますが、これはカモフラージュ。錆も少なく、沈没から間もない時期でしょう。背景の呉近郊の町並みと段々畑がいいですね。古き良き日本の姿です。
これは海上から見たように見えて実は陸上からみたアングル。劇中で登場人物たちが見ていたアングルと同じです。
戦後瀬戸内には多数の軍艦が沈没着底しており、それが意外と見物人を集めていたんです。こちらは戦艦榛名を見に集まった人たち。こういう船が一隻でも保存されていればと悔やまれる。
実物の話はこれくらいにして、製作を勧めましょう。
ハセガワの新キットはほぼ塗装準備が整った。
が、その前に古い方のキットも組み立て始めましょう。
同じメーカー、ハセガワの青葉です。在庫の山から引っ張り出してきた。もう、このキットをもってることすら忘れかけていた。
いつ頃の発売なのだろう?30年位経ってるのじゃないか?
箱や説明書は黄色っぽく変色してますが、箱は潰れてないし、いけそうです。
古いキットはずっとパーツ数が少なくて楽なのですが、そのぶんアップで見ると……見劣りしますなあ。
モールドも時代を感じさせますねえ。
バリもけっこう出ている。パーツの下処理に時間がかかりそうです。
艦橋を組んで比較してみました。
色の暗いほうが旧キット。
並べてみるとかなりの違いがわかる。そもそもシルエットがだいぶ違います。
とてもシンプルなパーツ構成なので、どんどん組み上がる。
とりあえずここまで組んで、塗装に入りましょう。
新キットにサフェーサー吹き。
旧キットにもサフェーサーを吹き付けた。
僕は缶スプレーのサフェーサーではなく、瓶入りサフェーサーをエアブラシで吹き付けています。そのほうが塗料に無駄が出ない。
全体をタミヤアクリルの軍艦色(呉工廠色)を吹きます。
新旧ともに同じ色で塗った。仕上げを変えずに両方塗るつもり。
そういえば久しぶりにタミヤのサイトを見たら、タミヤがラッカーカラーを売り出していたんでちょっと驚き。今ラッカーなんだ?って感覚ですね。
世の中、環境を配慮してアクリルが主流になってきてるのに。
新キットはパーツの分け方が良いので、この状態で塗ってしまう方が楽だ。
次の記事で、完成する予定です。