3月にリトルカブを85ccにボアアップ、同時にキャブレターをクリッピングポイントのØ16mmに交換した。
それ以来、あれこれとキャブセッティングを試してきて、しばらく迷走気味だった。
まず工場出荷状態では
MJ:90
JN:下から3段目
SJ:変更できず
AS:1と1/2回転戻し
これをMJをちょっと絞り、このセッティングから始めた。
MJ:85
JN:下から3段目
SJ:変更できず
AS:1と1/2回転戻し
しかし、スロットル開度ゼロ~1/4付近で薄いと感じました。
スロットルの動きに回転が付いてこず、ギクシャクするのです。
で、AS(エアスクリュー)をちょい締めて濃くした。
MJ:85
JN:下から3段目
SJ:変更できず
AS:1回転戻し
これでちょっと良くなったような気がしたのですが……
その後逆に薄すぎ症状が悪化し、ガス欠のような状態が頻発した。
こりゃキャブセッティングじゃないな、ゴミが入ったな、と判断。
タンク内と燃料ホース、キャブ内部を清掃。スポンジみたいなゴミが出てきた。
それでガス欠的症状は消えたので、セッティングはそのまましばらく走っていました。
春から夏になり、気温が上がったせいでしょうか、今度はアイドリングが不安定になった。停止時にエンストを起こすことがある。スロットルストップスクリューを調整してみましたが、変化ない。
どうやらASが濃すぎる状態だ。
で、ASを標準へ戻す。
MJ:85
JN:下から3段目
SJ:変更できず
AS:1と1/2回転戻し
しかし、90%OKとはいえ、まだ薄いと感じる帯域がある。
もしかして全般に薄いのかな?
だとするとメインジェットだ。MJを1段濃くしてみる。
MJ:90
JN:下から3段目
SJ:変更できず
AS:1と1/2回転戻し
変化がない。変化を体感できない。
もうちょいMJを濃くしてみるか。
MJ:95
JN:下から3段目
SJ:変更できず
AS:1と1/2回転戻し
ダメだ。濃すぎる。
全体にボコボコしていて、乗りにくくてしょうがない。
MJはもとの85で合っていたのだ。
では、ということでスロットルグリップにマーカーで印をつけて、スロットル開度を正確にわかるようにしてみました。
すると、どうもスロットル開度1/4~1/2あたりでギクシャク感があり、パーシャルからのドンツキも感じる。
本来ならSJ(スロージェット)を上げて濃くしたいところですが、このキャブのSJは特殊で市販品が見つからない。
で、JN(ジェットニードル段数)を下げてみる。
MJ:85
JN:下から2段目
SJ:変更できず
AS:1と1/2回転戻し
うむ、これはいい。
今まで感じていた不満点がほぼ解消し、スムーズなレスポンスになった。
加えて、始動性が向上した。
それまでは朝イチの始動に3~4発キックが必要でしたが、このセッティングになってからは1発か2発でかかるようになった。
ここまで半年ほどかかりましたが、まずはこのセッティングで行こうと思います。
ただし、高回転での伸びがないのは相変わらず。
これはノーマルのカムシャフトに原因があると思われるのですが、さてカムシャフトを交換するかどうか。悩みどころです。