西穂高岳へ登ってきました その6

超、超危険な道を乗り越え、西穂高岳に登頂しました。
一休みしよう。

前穂高岳も見えるなあ。
すごい険しい山だ。
あの向こうが涸沢カールのはず。
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画像左端に、富士山がちょこんと頭を出している。
その手前南アルプスが全部見える。
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西の笠ヶ岳方向。
そのふもとの谷間が車をおいてある穂高温泉郷です。
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山頂は4畳半ほどの広さなんですが、360度全方位崖なので、立ち上がった途端クラっと来る。
2900mの塔の上に立っている感覚です。めまいに似た高度感。
ひっくり返ったら崖の下へ一直線です。



心配がある。
僕はこれから、今登ってきた道をまた歩いて下っていかなくてはならないのです。
高い木や塀に登った事がある人ならわかりますが、登れても降りられなくなるんですよ。
下るときは必然的に下を見ながら行かなくてはならないから。


西穂高岳山頂で、行動食を食べ、ゆっくり休憩しました。
先着の外人カップルは先へ進んでいってしまった。大丈夫かいな?

まったく誰も登ってこない。
そりゃそうだ。みんな途中の西穂独標で引き返しているのだ。
素人のくせにここまで登ってくるのは僕みたいなアホだけだ。

遭難の7割は下山中に起きる。
疲労と油断が引き起こすのです。ようかんを食って気合を入れ直す。
この山頂に一生いる訳にはいかない。降りなくてはならない。




下山開始です。
ひときわゆっくり、慎重に手がかり足がかりを見極めていく。
後ろ向きに下っていくのはかなりの恐怖です。
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ツルッといったらこの坂を転がり落ちていくだけです。
一歩一歩をしっかり踏みしめる。
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丸が書いてあるのが道です。
右は1000mを超える急斜面。慎重に、怖がらず。
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幅1mもない稜線上の道です。
不注意に歩けば、転落のみ。転落すれば死ぬだけです。
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ときどき鎖が張ってあるんですが、あまり必要ないところに鎖があって、必要なところに鎖がないんだよなあ。
かつて鎖があった形跡があるのですが、なぜなくなったままなんだろう?
(帰宅して調べてみたら、途中にあった高校生の慰霊碑がその原因だった。1967年、西穂独標そばで落雷で11人が死亡しており、感電を防ぐため鎖を撤去したのです)
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先の尖った山が、ピラミッドピークです。下から見たときは西穂高岳だと思っていた。



下り始めて1時間、まだまだ気を抜けぬ。
美しい景色ですが、景色を見るときは立ち止まって足場を確認してから。
あるきながらよそ見をすれば、転落が待っています。
あまりに高いため、ときどきフラッとめまいに似た感覚があるのですよ。
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おや、後方の奥穂高岳方向にヘリの音がけたたましい。
あれはかの有名なジャンダルムです。山頂にヘリが接近してホバリングしている。
あの奥に穂高岳山荘があるけど、あそこは違うな。
遭難者が出たのか?
あの岩壁を登っていくなんて……日本で一二を争う危険な道です。
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西穂独標への登りです。
見ての通りの危険な崖ですが、まだここは足場が多いからいい。
見た目ほど怖くはないのです。
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西穂独標を超えた途端、すっと道が広くなった。
危険地帯を抜けたのです。
油断禁物とはいえ、一息ついても文句は言われますまい。
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てくてくと歩いてさらに1時間、西穂山荘へ戻ってきました。
ここで一休み。
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生きて帰ってこられた…… 感謝の念があふれる。
西穂高岳稜線には神社はないけれど、とにかく山の神に感謝するしかない。
きっとかつての修験者はこういう気持ちだったんだろうなあ。


さてあとはロープウェー駅まで下るだけ。
もう危険な道はない。
つづきます。


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by punto1150 | 2017-10-12 19:56 | 登山・ハイキング | Trackback | Comments(0)

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