胆石の手術から、一ヶ月以上経過しました。
おかげさまで、健康です。
手術当日は、手術そのものはまったく記憶に無い。
全身麻酔で意識がないから。
でも、手術後の長い長い待ち時間は覚えてます。
なにしろ空腹と退屈との戦いでした。
半日入院の教訓。
病院によるでしょうが、この中は電波状態が良くなく、公共Wi-Fiの電波も弱く、スマホなどはあまり暇つぶしになりません。
本を持っていくのがベストかな。
この日も読むのに時間がかかりそうな、厚い本を持っていていたのですが、荷物の底に入っていて取り出すのがめんどくさかった。
麻酔が残った状態だと、「荷物の底のものを取り出す」程度のほんのちょっとした手間がかけられないのですよ。
病室(手術室前の待機ベッド)は、意外にウルサイ。
隣のガキ、おっさん、おばさん、病人も健康な人も、どれもウルサイ。そしてそれだけじゃない。
機械が動く音、ガラガラと担架が動く音、看護婦さんの誰かを呼ぶ声。病院は、ホテルじゃない。大勢の人がいそがしく働いているのです。
耳栓があったほうが、絶対便利です。寝たいのに寝られない苦痛は結構効く。
スマホ、イヤホン、本、スリッパ、時計、耳栓。
これら必要なものは、あらかじめポーチなどに分けて入れる。貴重品はロッカーに、ベッドで必要なものは手で持って、ベッドの机においておくといい。
麻酔かかってると、かったるいし、ホイホイロッカーへは行けないですよ。
まあ、二度と入院するのはごめんですが……病院から脱走する人の気持ちがようやくわかった。
で、手術翌日からの快復への道のり。
翌日にはもう、傷も腹の中もほとんど痛くない。熱も下がった。
だが、腹の皮が引きつり気味で、背を伸ばすと傷が開きそう。
一日猫背で行動します。
もらった痛み止めも、手術当日に飲んだだけ。翌日にはもう不要と感じた。
まる24時間絶食後の食事。
おかゆを用意してもらっていたのですが、こういう状態のときって、味の薄いものが食いたくないのですよ。おかゆに醤油かけて食ってしまった。
翌日からはわりと普通のものを食い始めました。ただし、当分油ものは避ける。
当日はたんが出るくらいでさほど痛くなかった喉。
気管挿管でできた傷が、翌々日になって痛くなってきた。
ものを飲み下すときに、当たって痛い。
口の中の見える部分にも傷がいくつかあり、それがそのまま口内炎になってしまった。
なんでこんな場所に傷がつくんだろう?ってところに傷がある。
これが結構長引いた。
一週間ほど、口内炎と喉の傷に悩まされました。
一週間程度、腹筋に力を入れる動作をすると、やっぱり痛みがあった。
ですが、手術前に調子悪かった部分=鈍痛・疼痛はきれいサッパリ消えていた。
痛みは、切った部分の傷の痛みだけです。
なんというか、スッキリしているのです。
鈍痛がなくなっただけじゃない。
胃もたれや胸焼けも感じなくなった。
異常に多かったゲップ、おならもすっと消えた。
特に強調しておきたいのが、便通のよさ。
7~8年前からの不安定な便通、便秘気味という状態がウソのように消え、快便そのものです。
要するに、それまで「歳のせい」と思っていたあらゆる症状が消えたのです。
胆石にともなう体の異常は、消滅した。
違和感がスッキリ消えて、10歳若返ったような気分です。
もし、数年にわたる便通不順、消化不良、げっぷやおならが起きているなら、もしかすると胆石があるのかもしれませんよ。一回エコー検査を受けるのをおすすめします。
ただし、資金の豊富な、最新機材を持っている病院が良い。古い機材だと固まる前の胆石は見えない。
僕は休日は何しようか前々から考えてしまう人間です。天気が良ければ、たいてい室内にはいない。絶対引きこもりにはなれない。
これに関しては家族にも呆れられています。
この時も一緒です。
手術の翌日には、もうじっとしてるのに嫌気が差してきた。
ドライブやツーリングは無理でも、せめて仕事行こうか……って気になる。
家でじっとしていたのは1日間、2日目にはリハビリを兼ねて車で買い物へ。
3日目には仕事、5日目にはバイクで出かけていました。
だれでもこんな風に順調に快復していくかどうかはわかりません。
たぶん個人差があると思う。
僕は怪我からの快復が早い体質なのでしょう。
コレステロールが多い体質は困りものですが、怪我の治りが早い体質は親に感謝ですね。
手術の二週間後、血液検査と問診がありました。
その日で病院通いは終了。万事OKとのお墨付きをいただいた。
検査・手術に当たった湘南鎌倉総合病院の医師、看護師、スタッフのみなさんには感謝・感謝です。
千のありがとうを捧げたいですね。技術的にも機材的にも、とても良い病院です。