リトルカブを85ccへボアアップした最大の理由は、近所の山登りの足に使うこと。
登山道入口には必ずしも十分な駐車スペースがあるとは限りませんから、カブが適しているのです。
箱根の坂はまずまず登ることがわかった。
次は神奈川県の誇る最大の難所、ヤビツ峠へ登りきれるかどうか、テストしなくてはなりません。
慣らしは済んだと思っていましたが、まだまだリトルカブは変化を続けています。
最初の100kmほどの劇的な変化はないですが、乗るたびにエンジンはなめらかになっていく。
名古木(ながぬき)交差点は、ヤビツ峠への入口です。
ここから急激に上り坂となる。
正面に大山と丹沢が迫る。
尖った大山の、左の低いところがヤビツ峠。
85ccボアアップし、中低速は相当充実しました。
かなり走りやすくなった。
ですが、ノーマルカムシャフトだからなのか、高回転域は頭打ち感がかなりある。伸びないのです。
箱根もそれなりに厳しいと感じましたが、このヤビツ峠はそれをずっと上回る厳しさ。
こりゃ50ccのままだったら無理だったかもしれないなあ。
エンジンがちょっとオーバーヒート気味か?と思い始めた頃、ヤビツ峠に到着。
車もバイクもロードバイクも、大勢止まっています。
最大勢力はロードバイクですが、なぜこんなにたくさん?自転車界で有名な峠なのだろうか?100台以上を追い越した。
数が多いとマナーの悪いのが出てくるのが世の常。ロードバイクもちらほらと危ないのがいたので、要注意です。
ヤビツ峠に登頂しましたが、峠を越えてさらに先へ。
前々から気になっていた店があるのです。
銘水喫茶 きまぐれ という店がぽつんとある。
正真正銘、ど僻地の山奥に、一件だけポツリと喫茶店があるのですよ。
何十回と通ったこの道、峠から宮ヶ瀬湖までの間にはこの一軒しか建物がない。
コーヒーケーキセットを注文。
日替わりケーキはまあまあ、コーヒーはなかなかうまい。
この山奥では当然携帯の電波はこないのですが、公衆無線LANが設置されてるのでiPhoneはつながる。
ここの近所に護摩屋敷の水という銘水があり、そこの水を使ったコーヒーなのだそうです。何十回も通っている道なのに、護摩屋敷の水を飲んだのは初めてです。
今日は容器がないからだめだけど、次来たときは汲んでいくか。
帰りは同じ道を戻った。
下りのロードバイクは、登りと違ってやたらスピードを出し、インカットしてきます。バイクや車に道を譲る様子もない。止まるのが面倒なのか、歩行者も無視。おっかないですねえ。
ボアアップしたリトルカブ、無事ヤビツ峠へ登れることが確認できた。
けっこう厳しいものはありましたが、まずまずの性能と言えるでしょう。