前回のエスビットストーブにつづいて、アウトドア用の調理器具をテストしてみます。
なんじゃこれ?と思うような道具ですな。
これは、ケトル=やかん の名の通り、アウトドア用のやかんなんです。
アメリカ生まれのアウトドアグッズ。
大中小の3サイズありますが、僕が買ったのは中の1.2L、スカウト、というモデル。
公式の紹介動画はこれ。
まさにアウトドア、男の世界、って雰囲気。
小枝や枯れ葉を燃やして湯を沸かす、ってのがいい。
使い方は、木炭以外の燃料ならば、だいたいなんでも使えるらしい。
想定している燃料は、枯れ葉、松ぼっくり、木の枝などで、現地調達して燃やしちゃおうというんです。
ほかにアルコールバーナーや固形アルコールも使えるようです。
木炭がだめなのは、温度が上がりすぎるため。
木の枝の燃焼温度はせいぜい200~600度ですが、木炭は1000度を越えることがある。
なんせ、鉄が溶ける温度です。
だから使えない。
届いたものを見ると、やっぱりでかいですな。
袋に入れてもこのサイズ。
ちょっと登山に使える大きさじゃない。
車かバイクでキャンプサイトにアクセスしないと。
僕が買ったのはケリーケトル伝統のアルミ製ではなく、ステンレス製です。
アルミよりちょっと重い。
ケリーケトルの動画などを見ていると、同時に調理ができるゴトクがオプションにあるので、それも必要な気がしてきましたが。
実際どんな使い心地なのか、テストしなくては。
なんでもぶっつけ本番は危ないですしね。
そのために、燃料となる小枝や松ぼっくりを集めてきた。
湘南海岸はクロマツがいっぱい生えているので、松ぼっくりには不自由しません。
紙を火口に、松の葉っぱを積んで、火が付いたら松ぼっくりを投入。
水は口切りいっぱいまで入れる。だいたい1.2リットル入りました。
注ぎ口から水が見えないと、沸いているのか見えないのですよ。
松ぼっくりには油分が含まれているので、えらい勢いで燃えます。
煙突部分から炎が吹き上がる。
この炎を調理に使わない手はないかな。
5分ほどでグツグツ煮えてきた。
予想よりかなり火力がある。
1.2リットルの水を沸かすのに、使った松ぼっくりは10~15コくらいでしょうか。それがだいぶ焼け残った。
思っていたよりかなり少ない燃料で済んだな。
これは使えそうなアウトドアグッズですよ。
ガスやアルコールと異なり、木を燃やすとススが出ます。
タワシで水洗いくらいじゃ落ち切らないのですけど、煤けてくるのもまた味ってことでしょう。