R1150GSのクラッチ交換 6年ぶり二回目 その8

さあ、クラッチが組み上がった。
あとは山場のギアボックスを取り付けです。
それに先立ち、オイルがにじみ出ていたギアボックスのブリーザーキャップを、新品へ交換しました。
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作業自体はかんたんで単純なものなのですわ。
しかしギアボックスがものすごく重たい。そして半端に高いところに取り付けなくちゃならない。
途中まではジャッキを使って持ち上げてみたものの、安定しなくて怖い。結局ほとんど腕力で持ち上げて取り付けました。
この作業を頻繁にやることはないのでしょうが、もし余裕があれば適切な高さの台を用意しておけば楽だろうな。

一発ですんなりはまってくれれば文句はないけど、20キロ近くあるようなギアボックスを腕の力だけで持ち上げて、スプラインを結合しなくてはならない。そのうえまわりには邪魔な配線がいっぱいです。
うめき声を上げながら格闘すること1時間、ようやくはまった。
おそらく、一人でやってるからこんなに手間取るのです。二人で作業すればなんてことないはずなんだがな。
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もう、両腕と肩と腰、全身がバキバキですわ。
もうちょっと高くまで上がるジャッキがあればいいのだけどなあ。手持ちのジャッキだと、目一杯上げてもさらに10センチくらい足りないのです。
翌日は筋肉痛に苦しみました。




が!
ここまで来ればもう難関はない。
淡々と組み立てていくのみ。

エアクリーナーボックスとフューエルディストリビューターをのせて、シートレールをおろします。
このボルト締めにまたけっこう手間取った。
前回もかなり手間取ったので、予想通りなのですが……ボルト穴が合わず、エアクリーナーボックスがいい位置に座らず、試行錯誤が必要です。
エアクリーナーボックスはあっちこっちとつながり、干渉しているので、それぞれ全部チェックしつつ位置決めしないといけない。ボルトの本締めはその後です。
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だいぶ組み上がってきました。
この組立が、意外にパズル要素が高い。あっちを先に組んでしまうとそっちに手が入らないとか。
順序が悪くて、ステッププレートを一度脱着するはめになった。
また、配線の被覆がぼろぼろになっていて、その補修をしたり。気がついたところはパーツの到着待ちの間にやっておいたのですが、進めるうちに新たな補修箇所が見つかるものです。
急がず、丁寧に作業を進めます。
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リアデフの取り付けは、毎度毎度手間取ります。
どうすればスムーズにスプラインが入っていくのか試行錯誤してきましたが、まあおおよそ手順がわかってきた。
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まず、スプラインの切り欠き部分が見えるようにシャフトを回す。この切欠きが見えないと、まったくの手さぐりになってしまうので、余計手間取るのです。
おすすめは、切欠きが真上に来るようにすること。

そしてギアを1速に入れる。
そうしないとドライブシャフトがクルクル回ってしまい、なかなか入っていかない。

そしてデフ側もホイールボルトを2本軽く締めて、これを回してスプラインの位置を微調整できるようにする。

あとはジャッキかなにかの台を置いて、そこにデフを乗せます。
腕力で支えていられるのは若いうち……もう腕の力だけでデフを支えているのはきついです。

あとは、位置を調整し、入っていくところを探すのです。
強引な作業は禁物。位置が合えばすっと入るのです。



MotorWorks製のリプレイス品のピボットボルトを差し込んで締め付けますが、この際グリスニップルの刺さる穴は開けておく。付属のフタのボルトを先に入れてしまうと、空気とグリスが抜けずにボルトが入って行きにくい。
締め付けが終わったらこのフタのボルトを締めるのです。
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ちなみにピボットは前側後側ともにネジロック剤の使用が指定されています。
僕はロックタイトの中強度タイプを使用。高強度タイプだと緩まなくなって大変なことになる。また、ネジロック剤は一滴だけ使いましょう。ドバっと塗るとこれまた緩まなくなりますよ。




リアブレーキのABSセンサーのコネクタが、経年劣化で割れてしまいました。
このままだとまったく固定されないので危ない。すぐ抜けてしまう。
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なのでキボシ端子に置き換えました。
なぜかオス側とメス側の配線の色が異なっており、どっちがどっちかわからなくなりがち。
赤が茶色、白が黒につながります。
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やっと組み上がった!
あとはクラッチラインのエア抜きをやりましょう。
これで組立作業は完了です。
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エンジンをかけて動作を確認します。
前日からバッテリーは充電してあり、見事一発で始動しました。
暖気したら、クラッチの動作を確認。いまナンバーがないので公道は走れませんが、家の前の道を数メートルだけ試運転。
異常ないようです。バッチリ組み上がりました。


長くかかりました……
特にパーツの発注とその待ち時間が。
正味の作業時間は、クランクシャフトのオイルシール取り付けにえらく時間を取られて、なんだかんだで前回とさほど変わらない気がします。トータル20時間くらいでしょうか。

まあ、不幸中の幸いというか、いまバイクは休眠状態。
通勤に使ってるわけではないので、いくら時間をかけても支障がないことですね。


バイク後半部分を全バラしてみて把握できたのは、やっぱり経年劣化が進んでいることです。
とくに樹脂、ゴムパーツ。

配線のコネクタやエアクリーナーボックスはABS樹脂製ですが、経年劣化で柔軟性が失われて固くなり、ちょっと強く握るとヒビが入ったり。
配線の被覆は多くがボロボロになりつつあり、そうとうハーネステープを巻き直しました。一本ハーネステープを使い切り、買い足さなくてはならなかった。

オイルシールはやっぱり劣化してます。
17年も経ったら全交換するつもりでいたほうがいい。僕は何年か前に大半のゴムパーツを交換しましたが、それでもまだ手の届いてないところがあったわけです。



続くメンテナンススケジュール。
次の大物メンテナンスは、燃焼室のカーボン落としをやろうと思っています。秋か正月かなあ。

他に、タンデムシートの張り替え 燃料ポンプの交換 インジェクター交換 を予定している。
フロントブレーキパッドも交換したい。どれもすぐ終わる作業ですね。

バイクの復活、再登録は今のところ2018年末を予定しています。
本当は……今年にでもすぐ再登録したいのですが……嫁さんの許可が降りない。
最低3年乗るな、という約束です。
車との車検のタイミングもありますしね、どうしても2018年になってしまうのですよ。


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Commented by Kachi at 2017-02-09 22:32 x
重整備お疲れさまでした。
やっぱ山場はミッションの合体ですね。
拙宅にも油圧ジャッキがあるのですが、そうか、高さが足りないこともあるのですね、これはチェックしておかないと。
あと、ドライブシャフトのミッション側のユニバーサルジョイントと、ファイナル側のジョイントの移送も合わせないといけないですが、私がピボットのニードルベアリングを交換したときはどうにか合わせられましたけど、クラッチ交換のときにそれができるかちょっと心配。
ぷんとさんの記事はいろいろノウハウを見せてくださっているので助かります。

Kachi//
Commented by Kachi at 2017-02-10 16:13 x
すみません、字が間違っていました。
移送ではなく、位相でした。

Kachi//
Commented by punto1150 at 2017-02-10 19:49
Kachiさん
ミッション取り付けは重労働です。あと10年もしたら一人じゃできなくなるかも…… 相当腕力が必要とされます。
高くまで持ち上げられるジャッキがあれば、多分大丈夫なんですが、30センチ以上上がらないとだめなんですよ。

でも、この作業は以前もやったことがある作業。今回一番戸惑って試行錯誤を繰り返したのが、オイルシールの取り付けでした。一回新品を壊してしまいましたしね。
by punto1150 | 2017-02-09 20:02 | BMW R1150GS | Trackback | Comments(3)

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