R1150GSのクラッチ交換 6年ぶり二回目 その7

クランクシャフト後部へ新品オイルシールを打ち込む。

最初、プラハンマーと直径10mmくらいの太いポンチで打っていたのですが、猛烈にはまりにくいシールで、いくら打ち込んでもパコッと抜けてくる。片側打つと、反対側が抜けてくる。
焦りとイライラは絶対禁物。
イラッとしてきたらいったん休憩し、コーヒーでも飲む。

これはポンチで1か所だけ打っていたらだめだ。
外径80mm程度のパイプ状のもので打ち込もう。
で、工具箱だけでなくて家中捜索です。
だが、適切なものがない。買いに行くか……リトルカブにまたがってひとっ走り。

ホームセンターでいいもの見つけました。
直径85mmくらいの塩ビ管。
オイルシールの外径は85mmと83mm、とくに83mmのものがほしいのです。
店頭でひとつひとつ直径を測って、いい感じのものを買うことにした。

帰宅してすぐ作業再開。
塩ビ管はおもったよりかなり丈夫で、金槌で叩いてもびくともしない。
うまくいきました!
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一つ目のシール取り付けをはじめて正味2時間半で、やっとこ一つはまった。
前回は力任せにやってバーツを壊したので、慎重にも慎重を期して、じっくり焦らず何度でもやり直す。
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一回の作業でコツをつかんだ。もうあとはスムーズに作業が進みます。
外側のシールもうまく取り付けられました。
おそらく作業ミスはないと思うが……
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この2つのシールを打ち込むのに、買物時間や休憩を引いて正味4時間もかかったよ。塩ビ管を買ってきてからは1時間以下で終わりましたが。
これほどシールの打ち込みに手間取ったのは、オイルレベルゲージグラスの打ち込みの時以来。
それ以上にはまりにくい、大変な難物でした。

これだけで消耗した。集中力が切れてきた。
もう日も傾いたし、残りの作業はまた明日だ。




一晩開けて、作業再開。
まずはフライホイール(クラッチハウジング)を取り付ける。
この5本のボルトは、新品を使うよう指定されています。MotorWorksに売ってます。一本100円しないので、必ず新品を使いましょう。
(まだカメラのレンズにオイルがついてるのに気がついてません……すごく曇ってます)

このボルトは角度じめが指定されています。
40Nmで締めたあと、32度の角度で増し締めする。とうぜん、対角線上に星型の順で締めていきます。
かなり強力なトルクだ。
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うーん、32度なんてとても回らんぞ……渾身の力を込めても20度までしかいかない。
ボルトの頭が低いので、ソケットレンチのかかりが浅いのですよ。これ以上やったら頭を舐める。

若干不安ですが、角度じめは20度で止めておくことにしました。これだけ固く締めたらまず緩まないでしょう。



新品のクラッチを取り付けます。
その前に新品の計測。
クラッチの厚みは7mm弱。古い方と0.7mmしか変わらない。
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リベット穴の深さは、1.34mmほど。古い方は0.95mm。
まあ、これらの数値を見ても僕の今回のクラッチ交換は気が早かったのだとわかりますね。
あと5万キロはもったでしょう。
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新しいハウジングカバー(クラッチ表側のカバー)とプレッシャープレート(クラッチ奥側のカバー)には重量合わせのマーキングがあります。
このマーキングを120度(クライマーとヘインズのマニュアルには180度とある)ずらして取り付けます。
要するに、マーキング同士が反対側にずれるように取り付ければよいのです。
ハウジングカバーとプレッシャープレートは120度ずつしかずらせないので、ピッタリ180度になることはないでしょう。
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組み立て前に必要な箇所にモリブデンペーストを塗る。
これはMotorWorksで買った、カストロールのモリブデンペーストです。国内ではスプライングリースという商品が該当すると思う。
モリブデングリースとは違う。粘度が非常に高く、固いのです。プラパテくらい固い。
柔らかいグリースを使うと、クラッチが回った途端飛散してしまう。
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モリブデンペーストを塗る個所は、ダイヤフラムスプリングとクラッチハウジング側の接触個所、プレッシャープレートとダイヤフラムスプリングの接触個所、そしてプッシュロッドの先端両方、そしてギアボックスのインプットシャフトのスプラインが当たる個所です。
また、新品パーツを使う場合、プレッシャープレートとハウジングカバー、クラッチプレートの接触面はきっちり脱脂しましょう。錆止めのオイルが塗られています。

クラッチセンタリングツールは、前回と同じくプッシュロッドにガムテープぐるぐる巻きにして太くしたものを使用。
これで十分です。専用工具など買わなくてもいい。
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さあ、あとは山場、ギアボックスを取り付ける作業が待っています。



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by punto1150 | 2017-02-04 08:49 | BMW R1150GS | Trackback | Comments(0)

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