このたび二回目の海外通販。
パーツが届いたので、さっそく作業を再開します。
もう、昨年末から毎週のようにバイクいじりで、ほかになんもできん。
雪道ドライブも、登山もお預けです。
二回目の海外通販は、発注から到着まで8日。かなり早い。
でも土日前に届かなかったので、週末まるまるあいた。その間に映画に行ってきたりしたわけです。
さて、クランクシャフトのオイルシールは前回取り外してある。そのままだとゴミが入りかねないので、古いオイルシールを仮にはめ込んであります。
前回の反省を活かし、自作工具へ新品オイルシールを差し込む作業は、暖かい室内でやる。
ガスヒーターで部屋を温め、パーツと工具をヒーター前においてじっくり温めておいた。
クランクシャフトオイルシールの取付状態は、BMWのマニュアルにあった図を用いて説明します。
8図は特殊工具でシールのリップを曲げる方法を説明してある。
9図の工具は、僕が大型ソケットにテープを巻いて作った自作工具で代用しています。
重要なのは10図。
内側のオイルシールと外側のオイルシールが両方はまった状態の断面図です。
内側(左)のシールは止まるまで奥へしっかり打ち込まれていますが、外側のシールとの間にわずかなすき間があるのですよ。
つまり、外側のシールは表面とツライチのところまで打ち込み、それ以上は入るけど入れてはいけない。あくまでツライチです。
内と外のオイルシールのすきまに、上から何かがつながっているのが図示されています。これが何かはわからないのですが、たぶんなにかのブリーザー穴。塞いではまずいのでしょう。
実車のこの部分を見てみると、確かに穴が開いている。
と、ここまで段取りを決めてからが手間取った。長かった。
なんせ、同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。新品オイルシールを絶対に壊さない。
暖かい室内に2時間ほど置いて温めた新品オイルシールにエンジンオイルを塗りたくる。
そして自作工具の円筒ガイドに差し込むのですが、これが固くてやっぱり入らない。
(ここからしばらく、画像が曇っています。カメラのレンズにオイルがついてるのに気が付かなかった)
前回オイルシールを壊してしまったときは、シール外周部を押して差し込んだ。これが破損の原因だろう。
なので今回は、シール内周部を指で押して差し込んでいく。
ガムテープで太くしたところをカッターで削り、滑らかにしてみました。
そして慎重に、ゆっくり、絶対に壊さないように……新品オイルシールを差し込んでいく。
ゆっくりゆっくり押し込んで、やっとはまりました。固いなあこれ。温めたおかげで多少はマシかな?
これだけで30分要した。
バイクのところへ行き、新品オイルシールをスライドさせてクランクシャフトに差し込む。
が、固いオイルシールはすんなりスライドしてくれません。自作工具の円筒と、クランクシャフト後端のほんのわずかな段差に当たって、張り付いたみたいに動いてくれない。ここで強引にやったら元の木阿弥だ。
苦闘すること1時間、これじゃだめだ。
ここでふと思い出したのが、新品にはまっていた変形防止?のプラ製の円筒。
これが使えないか?
プラの円筒をクランクシャフト後端に当ててみると、太い方はピタリと同じ太さです。
これはきっと、「使え」ってことだと思う。そのはずだ。
自作工具にしばらくはめておいた新品オイルシールは曲げぐせがついて、多少ははめやすくなっています。
プラ製の円筒に差し込んで、さらに2,3ミリはみ出すくらいにずらす。
そしてそのズレの部分をクランクシャフト後端へあてがって、シールをずらしていくのです。
これも一発ではうまくいかず、何度もやり直す。無理してはいけない。位置が合えば、すっと入るのです。
クランクシャフトにシールがはまったら、あとはシールの打ち込みです。
これがねえ……文章にするとかんたんなのですが、またまた実に手間取った。
続きます。