このキットは、那珂の最期のころの姿をキット化したもののようで、対空兵装が強化されています。
川内、神通との姉妹のなかで一番長生きだったこの那珂は、最終的には主砲を一門撤去して連装高角砲を設置、加えて13ミリ連装対空機銃を5基、爆雷投射機を増設しています。
いよいよ僕の苦手な、エッチングパーツの接着です。
ホント苦手なんですよ。
つかうのは、1/700の汎用手すり。
セットには横棒が2本タイプ、3本、4本などが含まれていますが、日本の艦船は2本のを使いたい。でも、明らかに足りない。
艦首から接着していきます。
接着方法は、本やネットで調べた方法。
まず、瞬間接着剤とゼリー状瞬着をまぜて、それで仮止め。
そして細い針金の先端に瞬着をつけて、すきまに押しこむようにしていく。
瞬着をつけすぎるとはみ出してみっともなくなりますし、足りないと取れてしまう。
そこが難しい。
エッチングの扱いの難しさその2。
曲げ加工の難しさです。とくにこのステンレスのエッチングは弾性が強く、曲げにくい。
僕はエッチングは真鍮製が好きですねえ。
直角に曲げるところはタミヤのエッチングベンダー、丸く曲げるところは筆の軸で曲げてます。
少しずつ、現物に合わせながら。
案の定、横2本の手すりが足りなくなり、艦尾は横3本のを使うしかなくなってしまったよ……
まあ、練習だからいいでしょ。
3日くらいかけて手すりを取り付けました。
はみ出しちゃったところは、可能ならペーパーで、ダメなところは瞬着はがしを塗ってごまかしました。
この状態でサフェーサーふき。
金属パーツがあるので、プライマーを混ぜて吹き付けました。
2,3回に分けて吹き付け、しっかり乾燥させます。
もう一回、全体を眺め回してあら探し。
アラを見つけたら削ったり、瞬着で埋めたり。
どうにも持ちにくくて作業がやりにくく、両面テープで木片に貼り付けました。
塗装を始めます。
まず全体をアクリルの軍艦色でしっかり塗る。
乾燥したら、甲板塗りです。
この船の甲板は、リノリウム張りです。リノリウムは赤茶色=レッドブラウンなのですが、一色で塗りつぶしてしまうとなんとも味気ないので、前作の「綾波」と同じ方法で塗ります。
まずはダークイエローを筆塗り。ムラがあってもいい。
3回ほど塗り重ね、こんなかんじ。
まだムラがありますが、これくらいでいい。
油絵の具のバーントシェンナ=赤茶色 をペトロールで薄めて、塗っていきます。
これもわざとムラを作る感じ。
二回塗りしてこんなかんじ。各パーツを接着していきます。
次回の記事で、完成となりそうです。