先日の週末、八ヶ岳へ登ってきました。
八ヶ岳は初登山になります。山梨・長野へ行くときは必ずと言っていいほど遠くから眺めている八ヶ岳、本当に美しく雄大な山容です。
見慣れたはずの八ヶ岳、登るのは初めてなんですよ。
金曜日の夜、仕事を定時で上がり、その足で出発。
ゴルフGTIで夜道を北上します。
ときおり小雨が降り、明日の天気が不安な夜でしたが……
かつての国道最高地点、麦草峠に夜9時半に到着。
登山者向けの駐車場がたくさん用意されているので助かる。そこで車中泊。
八ヶ岳といっても広大な山域です。単独の山というより、山脈に近い。
文字通り、いくつもの大きなピークがあり、夏沢峠を境に北は蓼科山や天狗岳、南に赤岳や権現岳がほぼ一直線に並ぶ。
最高峰は赤岳の2899mです。
これは一昨年に撮った、東から見た八ヶ岳です。
今回目指すのは、天狗岳2646m。
東天狗岳と西天狗岳の2つのピークがあります。
翌日、朝4時前に起床。
まだ真っ暗だ……
うーん、夜明けの予想時刻が間違ってました。8月なかばだったら3時過ぎでもう明るかったのに。
気温は11℃。涼を求めて八ヶ岳にきたわけですが、これはいくらなんでも涼しすぎる。目覚ましがなくとも、寒さで目がさめてしまった。
とりあえず前日買っておいたパンとお茶を胃に入れておく。
4時半、空が明るくなってきた。
やっと自分の足元が見えるくらいの明るさになってきたので、出発することにしました。
でも、一応ヘッドランプを装備。
この判断は正しかった。一歩森のなかに入ったとたん、真っ暗でなんも見えん。
ランプに照らされたわずかな範囲しか見えない。
しかも、はっきりした道筋がついていない登山道なので、迷う可能性が高い。
ガイドロープと道標がたよりです。
明るくなってきて、なんとか写真が撮れた。
といっても、フラッシュをたくと手前の樹の幹しか映らず、たかないとブレブレの画像になってしまいます。
石の上にカメラを置き、なんとか撮れたのがこれ。
苔の生えてない石の上が登山道。
今まで登ってきた山とは雰囲気が違う。
一つ目のピーク、丸山へ登頂するころになって、ようやく写真を撮れる明るさになりました。
丸山登頂。
2329mということは、今年初なのはもちろん、高校時代に登った南アルプス以来の2000m峰です。
といってもまあ、麦草峠が2120mなんですがねw
丸山から下って行くと、山小屋があった。高見石小屋です。
まだ6時前、明かりは灯っていますが外に人はいない。
だんだん木が低くなってきましたね。
森林限界が近い証拠です。
ここまで、まったく誰とも遭遇しておらず、孤独を楽しめている。大自然の中に一人でいる開放感ですね。
2つ目のピーク、中山です。2496m。
2500mを境に高い木が消えるようです。北海道とかだともっと低くから木が消えますね。
ここでやっと携帯の電波がつながりました。
しかし、八ヶ岳山中の大半が圏外でしたね。木のない頂上に来るとつながるんです。
中山を下っていく。
この日歩いた登山道の大半はこういう道です。
何が大変って、すべること。前日の雨で濡れた石はすごく滑り、100回はずるっといき、一回しりもちをついた。
ヒザやすねを石にぶつけたことも何度もあった。
ズボンの尻に穴が開いてしまい、すねをすりむいた……
非常に危ない。悪くすればケガをし、歩けなくなる可能性がある。
今まで登ってきた山々を思い出しても、手強い。
南アルプスとか利尻山のほうがはるかに楽に歩けます。
ところで気がついたのですが、キノコがすごくたくさん生えてるんです。
見知った食べられるキノコも多くて、採っていきたい衝動を抑えるのが大変w
キノコ狩り始めたら日が暮れちゃいますよ。
下り続けて、やっと道らしい道に出たよ……足がすごく楽だ。
雲の中を歩き続けていましたが、標高が下がるとやっと展望が開けた。
山梨県側の展望です。
左奥が甲武信ヶ岳、右は国師ヶ岳、手前の平地が海ノ口や野辺山です。
まだまだ先は長い。