予告通り、海のものを作ることにしました。
艦船模型は少し前にふるーい「綾波」を素組製作しましたが、なんせ経験が浅い。
小~中学生のころは1/700ウォーターラインシリーズをガシガシ作っていました。なにしろ安かったですしね。子供の小遣いでもまとめて2,3箱買えたもんです。(いまの価格はその頃の10倍以上!)
子供の頃は艦船模型大好きだったんです。
しかし、エッチングパーツとかを使うような、中級クラスの模型を作るようになってくると、艦船模型から離れた。
難しすぎるんですよ、艦船模型のディテールアップは。際限がないんです。底なしです。
手すりとか張り線とか、激ムズです。
でもまあ、やっぱり軍艦は好きなもので、おっと思うようなキットを見ると思わず買ってしまったりしていたんですがw
駆逐艦綾波で艦船模型に復帰しました。
今度はやや大きい船、軽巡洋艦を製作してみます。選んだのは、うちの棚の中で何十年も眠っていたと思われる……フジミ1/700軽巡洋艦 那珂 です。
製作テーマは、「手すりと張り線の練習」。
汎用エッチングの手すりと、テグスを使った張り線の習作として、那珂を作ります。
それ以外は素組で手を加えません。
軽巡洋艦那珂は、川内型軽巡洋艦の2番艦。川内、那珂、神通の三隻です。
今は一般公開されて家族やカップルの憩いの場になっている、横浜船渠で建造されました。みなとみらい地区にある石造りの窪地、あれがその名残です。
日本の軽巡はどれも非常にスリムな船体で、高速です。駆逐艦の先頭に立つのが仕事でしたから。
しかし、太平洋戦争が始まった頃にはすでに旧式化していました。
海軍が考えていたような、水雷戦隊が敵艦隊に肉薄し魚雷を放つという戦いほとんど発生せず……
軽巡の主な仕事は大型艦や輸送船の護衛任務。
しかしあまりにスリムすぎて対空兵装を増設する余裕がなくて、使いどころのむずかしい船になってしまった。
(ぎりぎりの設計で余裕がなく、拡張性に欠けるのは日本製兵器の共通欠点です)
この那珂もまた、大戦序盤の船団護衛任務に従事したものの、あまりいいところがありません。護衛対象の輸送船をむざむざやられてしまっています。なんせ対空兵装が貧弱すぎた。
スラバヤ沖海戦ではやっと対艦戦闘の機会がやってくるものの、距離が遠すぎて魚雷は命中せず、やっぱりいいところなかった。
そのあとの那珂の仕事はもっぱら輸送と護衛。
地道に荷物を運ぶ仕事が続きました。
さてフジミの古いキットです。
パッケージを開けるとちと古さが目立つ。
船体に艦橋と煙突が生えているだけ、というシンプルな形の船なので組み立ては簡単。
でも、ディテールはいささか……の出来です。
主砲、機銃などアフターパーツが出ているので、それに取り替える手もありますが、製作方針はストレート組みです。
目をつぶる。
パーツのあちこちにヒケが目立ち、とくにこの船体にある大きなヒケは大変。
タミヤパテで埋めます。