登っていると、この城が難攻不落なのがよくわかりますよ。
人一人やっと通れる道があるだけです。
岩の間に、かつては門がありました。
それがなくとも、ひとりやっと通れる幅しかない場所です。
ここまでくれば山頂はすぐ。
30分歩いて、急に平たい場所に出た。
かつて城があった場所です。
と言ってもですねえ、尾根の幅はやっと10mあるかないかで、屋敷なんか作れる余地はない。
せいぜい粗末な小屋を立てて、いざって時のたてこもりに使ったのでしょう。
山頂には、アンテナが立ってました。
携帯電話のアンテナでしょうか。
実際登ってみると、たしかに要害堅固です。登山ルートは事実上一本しか無く、人は一列になって登るしかない。
でも、城としては極端に面積が狭く、2~300人立てこもったらもういっぱいですね。
戦国時代の山城はこんなもんです。普段は麓で暮らしています。
極めて危険な西側の道をとおれば、大菩薩峠へ尾根続きですが…… 大変だと思いますよー。
いったん登ってしまったら、孤立状態ですね。
遠くに見えるのが大菩薩の山々です。
崖際から下を見ると、大月の市街が見える。傾斜角は80度くらい?ほとんど真下が見えてる感覚。
クラクラします。
山頂まで流れる音が聞こえるほど、笹子川は急流。しかも両岸が崖。
とても渡れないですね。これまたこの城の防御の一端を担ってるわけです。
しかも甲州街道が丸見え。
この山に見張りを置けばバッチリですなあ。
いいところに城を作ったものです。
ちょっと意外なのが、こんなマイナーな山なのに、登ってくる人が結構いること。
山頂にはベンチがいくつかあるのですが、どれも満席。しょうがないので切り株に座って休憩しました。
下るときも岩の門を通り抜けます。このちょっと下で稚児落しといわれる崖へ向かう分岐があります。
興味はあるのですが、すごい悪路なのでパス。
先週登った大山に比べるとかなり楽ですね。何しろ距離が短い。
これ以上登るのが大変だと、城としては使いにくくなるのでしょう。
帰りは都留・道志を経て帰宅しました。
道志の湯に入ろうかどうか迷ったのですが、まあいいか、と通過してしまった。
いや~この日はバイクが多かったですねー。
行きも帰りも常に前後にバイクがいて、ソロで走っているのにマスツーリング状態がつづきました。
意外なことに、マスツーリング状態って楽なんですね。自分でペースを考える必要がないので、ボーっと走っちゃう。
走行距離は200キロ弱。
大山よりは疲労感は少なかった。今度は稚児落しの崖にチャレンジしてみようか。