R1150GSのフォークオイル交換 その2
2010年 07月 24日
インナーチューブの上端部は普段ゴムキャップで隠れているせいで、サビが浮いてきている。スクレーパーで削り落とし、ジンク塗料を筆でちょんちょんと塗ってさび止めにしておきます。
ジンクスプレーを筆にとる方法は、キャップのなかにちょっと吹いて、それを筆に取ればOK。スプレー塗料は何でもこの方法で筆塗りできます。狭い面積塗りたいときに便利です。
びっくりしたのが、このフォークってなんも固定されてないんですよ。
取り外すと、すぽっとインナーチューブが抜けてしまう。これは驚きでした。こんなことならシールも交換してしまえば良かったなあ。外すのが面倒くさいと思っていた。
すぽっとインナーが抜けてしまうので、オイル交換は簡単そのもの。
でてきた赤いオイルはそれほど汚れた感じはしませんでしたが、若干スラッジが混ざっていた。
フォークの上下にボルトがはまっていて、そこにOリングが使われている。それを交換したい。
下側のボルトを回すには、ヘックスレンチのロングソケットが必要です。かなり固く締まっている。
このボルトのOリングを交換します。ボルトはステンレス製。
しかし困ったことに、マニュアルに締め付けトルクが書いてないのです。結構固かったんだけど… ここはカンで締めておきました。
フォークの上端にも小さなボルトがはまっています。これにもOリングがあるので、交換。
フォークオイルはヤマハの10Wを使用。容量は片方470mlなので、1リットルで間に合う。正直このオイルはほとんど仕事をしていないので、何でもいいんじゃないでしょうか。
フロントフォークを取り付けます。
オイルシールとダストシールの内面にはグリスを塗っておきます。潤滑だけでなく、水の侵入を防ぐ役割もあります。
インナーチューブ上端を先に固定してしまう。ブレーキホース・クラッチホースを固定していたバンドは再利用できないので、タイラップ2本を8の字に組んで新造しておきました。
ロアブリッジの2本のクランプボルトはとりあえず落ちないよう仮止め。このクランプ内側と、アウターチューブの接触する部分は脱脂しておきます。
左右の通りを出すため、アクスルシャフトを通します。通すだけで締めず、がたがた揺すってなじませ、アクスルクランプボルトを軽く締めます。この状態でブリッジのクランプを本締め。ボルトにはロックタイトを塗っておきました。
このクランプボルト、フェンダーがついた状態だと干渉してはまりませんので要注意。
ホイールをはめる前に、フェンダーエクステンションを取り付けます。
この製品には両面テープと木ねじが付属していたので、それで取り付けろってことなんでしょうが… どうも心許ない。
なので、両面テープで取り付けてから、ドリルで穴あけ。そして短いボルトとナットでしっかり固定しました。これで走行中に外れる心配はないでしょう。
あとはオイルレベルゲージ窓が届くのを待つばかり。早く来てくれるとうれしいな。